2023.03.15
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元々どんな土地だったの?実は調べられます。
最終更新日:2024/3/1
物件の購入を検討する際に、以前はどんな土地だったのか気になったことはございませんか。
普段の街中などの物件の案内時にはあまり気になりませんがエリアによっては私も気にします。
例えば元々田んぼや池などだった場合は地盤が心配です。新築戸建ての場合は地盤調査を行いますので心配は少ないですが、中古住宅の場合は地盤調査をそもそもしていない事の方が多いので、もしかしたら地盤補強を行う必要があるかもしれません。中古住宅を地盤補強すると補強費用が高額になりますので不可能に近いです。
その場合建物が傾いてないかをチェックしたり、外構や基礎に地盤沈下の兆候がないかをチェックする必要があります。
また、築年数が古い物件だと、新築時から住まれている場合は家が建つ前様子などを売主さんからお伺いしたりします。またご近所さんにお伺いするなどの手段もあると思うのですが、聞いても分からない場合なども多々あります。
そこでこういった場合にその土地は以前どのような土地だったのか調べる方法を今回はご紹介いたします。
それは地理院地図です。https://maps.gsi.go.jp/
地理院地図 (ちりいんちず)
国土地理院 (国土交通省の特別の機関)が提供する、 地図 や 空中写真 などが閲覧可能なサービスである 。 2013年から公開が開始された 。 WebGIS の1つであり、 Webブラウザ 上で閲覧可能である 。 地形図 (標準地図とよばれる)や 主題図 ( 土地条件図 など)のほか、空中写真の閲覧ができる 。
ご存じだったでしょうか。
地理院地図とは、国土地理院の地図で空中写真を無償で閲覧できるサービスです。
基準点や土地条件図などの情報が公開されていて災害に関する情報がのっている地図になります。実はインターネットで気軽に見ることが出来ます。
土地や建物を購入するにあたって、購入後のトラブルを未然に防止するためには、不動産の過去の状況や所有者に関する情報を確認するのが有効です。その土地が元々田んぼだったのか、畑だったのか、また、かつてその土地に建っていた建物を知ることも重要です。例えば、過去に化学工場などが建てられていた場合は、土壌汚染の可能性についても考慮する必要が出てきます。過去に葬儀場や火葬場が建てられていた場合、イメージの面で集客に影響が出る可能性もあるでしょう。その場合には、閉鎖登記簿謄本や閉鎖事項証明書を取得し、記載されている情報を確認することが必要になります。閉鎖登記簿の情報から、土地の状況を予測することができます。また、過去の所有者や権利関係の変遷を確認しておくことで、目当ての不動産に不安要素がないかどうかの手がかりを得ることができます。閉鎖登記簿謄本は管轄の法務局で手に入れることができます。但し、古すぎる情報は破棄されてしまっている可能性もあるので注意しましょう。
地理院地図では過去の航空写真を見ることができます。グーグルマップなど直近の写真を見ることができますが、過去に遡っては無理です。
過去の航空写真がある情報が保存されているエリアに限られてはいますが、場所があえば1960年代から数年刻みの写真を見ることが可能になります。
こちらで過去の写真を見ることによって元々どのような土地だったのかが分かります。
エリアにもよりますが、こちらを見ることで元々池や沼だった土地を避けることが可能になるのです。
こちら地理院地図では、目に見えて街の発展していく様子などもみることが出来るので、面白いですし、防災の観点からも知れる情報がありますので、是非一度検索してみてください。
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著者情報
宅地建物取引士 刈田 知彰
(かりた ともあき)
ハイウィルでは主に不動産の仲介をさせて頂いております。刈田です。
私が不動産業界に飛び込んでから早16年が過ぎました。最初に入社した会社は新築マンション・新築戸建ての企画・開発・販売までを行う会社でした。そこで新築マンションや新築戸建てのノウハウを学び営業してきました。当時の私は何の考えもなしに、中古は「保証もないし」「リスクが高い」と中古のデメリットのみを説明する営業ばかりをしてきました。あるとき自分の間違えを受け入れ、これからの日本は新築が脚光を浴びるのではなく中古流通×性能向上リノベーションが日本の住宅市場のスタンダードになっていくと確信し、現在は中古流通×性能向上リノベーションをメインに物件のご紹介をさせて頂くようになりました。
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