2023.05.08
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住宅ローン融資実行日とは?

更新日:2024年3月11日

住宅ローン融資実行日とは?

 

はじめに、住宅ローン融資実行日とは?

住宅ローンの融資実行日とは、金銭消費貸借契約で借入の契約を行った住宅ローンの融資が実行される日となります。

このコラムでは、住宅ローンにおける融資実行日について解説します。

 

住宅ローンにおける融資実行日とは、銀行から融資を受けそして融資してもらった金額が自身の口座に入金される日を指します。通常、融資実行日は金融機関との住宅ローンの契約の際に決定します。しかし、一般的には引き渡し日と同日になりますので、住宅ローンを利用する側(買主の立場だと思いますが)の都合だけでなく、売主側の都合も加味して、物件の引き渡し日、融資実行日を決める必要があります。

つまり、融資実行日当日は口座にお金が振り込まれるだけでなく、物件の登記手続きや火災保険などの入居に関する手続きも行われます。

 

そのため、住宅ローンにおける融資実行日は、購入した土地や建物を担保として設定できるようにするために、通常は土地や建物の引き渡し日と同じ日に設定されます。

土地や建物の所有権を買主に移転することで、金融機関はそれらの不動産に対して抵当権を設定して融資できるようになるのです。

 

住宅ローン融資実行日の意味と、融資実行日が決まるまでの流れについて

前述の通り、住宅ローンの融資が実行される日のことを指しますが、同じような意味で決済日、引き渡し日で利用することがあります。

 

引き渡し日以降ならいつでもいい

実は、実際の融資実行日ですが、不動産の引き渡し日以降であれば金融機関はいつでも融資が可能です。

 

しかし、引き渡し日以降になると、不動産の買主は一時的に融資金額を全額立替える必要があり、買主に対する負担が大きくなります。したがって通常は事前に買主と売主の双方で協議したうえで、金融機関と調整し、融資実行日を引き渡し日、決済日にしてもらいます。

 

住宅ローン融資実行日の流れ

住宅ローン融資実行日当日の流れは大きく分けて三つあります。司法書士が本人確認登記書類に署名捺印融資実行・決済、振り込まれた住宅ローンの融資に自己資金を加えて物件の売買代金や諸費用の支払いを行います。

 

最後に書類や鍵の受け渡しを行って終わりになります。

 

 

住宅ローン融資実行日にかかる手数料や費用について

住宅ローン融資実行日には住宅ローンを利用する際の諸費用やその他の諸費用が必要になります。

銀行関係の諸費用は?

融資手数料や保証料

近年保証料ではなく融資事務手数料として支払う事が多くなっています。

その他に場合によっては印紙代や振込手数料などが必要になります。

 

銀行の諸費用の詳細は銀行や諸条件によっても異なります。

その他必要費用は?

登記関係費用

火災保険料

仲介手数料の支払い

 

その他、残代金の支払いや税金などの清算金など、支払っていた手付金が差し引きで手元に戻ってくることもあります。

 

住宅ローン融資実行日に確認するべきポイントや注意点は

司法書士の確保

基本的には金融機関から融資を受ける場合は司法書士に登記を依頼する必要があります。銀行によっては抵当権の設定に司法書士の指定がある場合がありますが、基本的には不動産会社が紹介してくれますが、自身で依頼することも可能です。

 

頭金や諸費用などの自己資金の確認

住宅ローンで全ての費用を賄う人は多くないと思います。決済日に支払いができない状態になってしまう可能性があるので、しっかりと支払う金額を確認して前もって準備しておきましょう。

 

金利は融資実行日のものが適用される

一般的に住宅ローンの金利は住宅ローンの契約時の金利が適用されるわけではなく融資実行日の金利が適用されます

金融機関の中には、住宅ローンの契約時の金利と融資実行日の金利のいずれか低い方の金利を適用してもらえる金融機関もあります。

毎月金利が見直しされるフラット35などの長期固定金利は申込時より金利が上がってしまうトラブルが多いので注意が必要になります。

 

また、万が一のためにクレジットカードなどの延滞や転職は避けるようにしましょう。

 

まとめ

住宅ローン融資実行日当日は、住宅購入に必要な手続きや書類の提出が行われます。必要な書類には、契約書やフラット35を使用する場合は適合証明書、保険証券(申込書)などがあります。また、支払い方法や融資実行日にかかる費用についても確認する必要があります。融資実行後は、支払いスケジュールや返済方法などが始まります。融資実行日までの期間には、契約書の確認や必要書類の準備、そして資金の確認が必要です。住宅ローン融資実行日については、事前にしっかりと準備しておくことが大切です。

 

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著者情報

宅地建物取引士 刈田 知彰

      (かりた ともあき)

ハイウィルでは主に不動産の仲介をさせて頂いております。刈田です。

私が不動産業界に飛び込んでから早16年が過ぎました。最初に入社した会社は新築マンション・新築戸建ての企画・開発・販売までを行う会社でした。そこで新築マンションや新築戸建てのノウハウを学び営業してきました。当時の私は何の考えもなしに、中古は「保証もないし」「リスクが高い」と中古のデメリットのみを説明する営業ばかりをしてきました。あるとき自分の間違えを受け入れ、これからの日本は新築が脚光を浴びるのではなく中古流通×性能向上リノベーションが日本の住宅市場のスタンダードになっていくと確信し、現在は中古流通×性能向上リノベーションをメインに物件のご紹介をさせて頂くようになりました。

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著者情報 刈田知彰

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