更新日:2024年3月9日
住宅のリフォームは、住まいを快適にするために必要な作業です。取り掛かりとして、リフォーム会社を選ぶ必要がありますが、リフォーム会社を際には、慎重な検討が必要です。その理由や選び方とポイントついて詳しく説明していきたいと思います。
リフォームの目的を明確にすることが重要です。例えば、広い空間を作りたい、収納スペースを増やしたい、設備を更新したい、耐震補強、断熱補強や太陽光を利用してエネルギー効率を上げたいなど、様々な目的があると思います。リフォームの目的を明確にすることで、どのようなリフォームが必要で、どのようなリフォーム会社が必要なのかが明確になります。
マイホームをリフォームする際に依頼する会社について説明します。リフォームをおこなえる会社は様々な種類があり特徴があります。
リフォーム専門業者
1つ目は、リフォームの専門業者です。地元密着型で小規模や中規模の業者が多くなっています。
リフォームは新築工事より難しい部分があるので、専門業者であれば安心して依頼することができるでしょう。
リフォーム専門業者であっても、業者によって専門としている分野が違っている場合があり、全ての会社がリフォーム全般を行ってくれるわけではないので注意が必要です。
水回り設備の交換や外壁・屋根、バリアフリー化やエクステリア工事が専門の業者など、いろいろな業者がいます。
気になる業者のホームページを見ると、施工事例が紹介されていることも多いので確認してみましょう。
ハウスメーカー
2つ目は、ハウスメーカーです。大手のハウスメーカーでは、事業の一部や子会社でリフォームも行っている場合があります。
増改築や耐震工事、間取りの変更やリノベーションなど大規模な工事を行っている場合が多いです。
型式適合認定の物件については正しく増築や耐震補強を行う場合は、新築時に依頼したハウスメーカーに依頼する他なく大規模な工事の場合、他の選択の余地があまりありません。
詳しく知りたい方は型式適合認定をご存じでしょうか。|お役立ちコラム|東京中古一戸建てナビ (chukokodate.com)をご覧ください。
住宅のリフォームに関してはほとんどの分野の工事を依頼することができますが、工事費用が高くなってしまう傾向があります。
家電量販店やホームセンター
家電量販店やホームセンターでもリフォーム工事を行っている場合があります。
店舗で販売しているコンロや洗面台、トイレ、ウッドデッキなどの既製品の取り付けが中心です。
小規模な工事が基本で、工事費用も比較的抑えることができます。
大手の家電量販店やホームセンターであれば安心感もあり、対応可能エリアも比較的広い場合があります。
工務店
工務店は、地域密着型で小規模な会社で、自社で設計も行う会社の他、提携する設計事務所にデザインを依頼して工事は自社で行う会社もあります。
対応できる工事は広範囲な傾向がありますが、得意な分野があることも多いです。
増改築や外構工事、水回りの改装や部屋・廊下の内装リフォームなどを行える業者が多く、耐震工事やバリアフリー工事などには対応していない業者もあります。
大手のような知名度はなくても、長年リフォームを行っていて実績がある会社であればそれほど心配せずとも安定した施工をしてくれる可能性が高いでしょう。
設計事務所や建築家
設計事務所や建築家は、耐震工事やリノベーション、バリアフリーリフォームなどの大規模工事を得意とする傾向があります。
設計料が別途必要になることもあるものの、細かい要望を聞いてくれる場合も多く、個性的なデザインにしたい場合や、こだわりがある場合におすすめです。
インフラ業者
インフラ業者(水道・電気・ガス供給会社)の系列店でリフォームを行っているところもあります。
それぞれ、水漏れ修理、電気配線工事、ガス配管工事などを主にしている会社になりますが、中規模場リフォームにも対応してくれる会社は数多く存在します。
住宅設備メーカー
住宅設備メーカーは、自社製品を扱う工事店と提携しており、リフォームを依頼することができます。
TOTOやLIXIL、パナソニックやリンナイなどがその一例です。
希望する商品やメーカーが決まっている場合におすすめです。
職人
職人に依頼する方法もあります。それぞれ専門職が細かく分かれていますが、屋根や外壁、内装、建具のリフォームなどを依頼することができます。
不動産会社
不動産会社の中にはリフォームも請け負っている会社も存在します。不動産売買の際に小さい工事を依頼する場合などはスケジュール調整がスムーズにいくという利点はありますが、会社によりますが、大きな工事には対応できないことが多いので注意が必要です。このような際は会社のホームページの施工事例を参考にするのが良いと思います。
リフォーム会社を探す際の注意点やポイントについて解説したいと思います。
・建設業の許可や保険などの資格を持っているか
前述でもありましたように、さまざまのリフォーム会社が存在します。最低ラインとして建設業許可やリフォームに付随する資格を持っている会社を選びましょう。
・過去のリフォーム事例や施工実績があるか
過去のリフォーム事例や施工実績がその会社の実力が最もわかるところだと思います。例えば弊社が運営しています増改築.comでは実際に耐震や断熱補強を行った事例やその際に取得した長期優良住宅化適合の書面などを公開させて頂いております。もちろん施主様によっては公にさらしたくないという方もおられますので、その情報は一部になりますが、リフォーム・リノベーションの方法も日進月歩進んでおりますので、新しい技術の取り入れ具合などもご覧いただけます。
主に公開している内容は各リフォーム会社の売りが押し出されます。デザインに強みがある場合はデザインを安さに自信がある会社は価格を前面に押し出しているので、希望するリフォーム実績の多い会社を選ぶ事が有効になります。
・口コミや評判が良いか・違法な行為や不祥事がないか
この辺りは当然の事ですが、確認しておきましょう。リフォーム業者による詐欺事件をいまだにニュースなどで目にします。気をつけましょう。例えばインターネットで調べる際に最初に出てくる会社は広告ででてくる会社になりますので、広告と表示される会社は避けて探される方が良いと思います。
ここでは、リフォーム会社を探した後どのリフォーム会社にするのかを決める際の注意点やポイントについて解説したいと思います。
・要望に沿った提案力
優良会社かどうかを見分けるために、こちらの要望を汲み取ってくれる会社かどうかというポイントがあります。相手方の態度を見ましょう。例えば、「できません」を多用する業者なら違和感を覚えますが、「できます」を多用する業者も注意が必要です。こちらの希望に従って動くだけでなく、こちらの要望を聞き、本質的な提案をしてくれる担当者の会社であれば安心できるでしょう。業者の中には売り上げやノルマのことだけを考えてこちらの要望を無視したり、無理な契約を迫ってきたり、最初はできますと言っておいて後からできないと言ってくる会社もあります。
勢いに押され契約してしまうと膨大な費用がかかったり満足のいくリフォームをして貰えなかったりする場合があります。
・見積もりの内容と適切な価格
業者との話し合いで忘れずにチェックしてほしいのは、見積もりの内容を丁寧に説明していることです。
見積もり時、見積もり書を見ながら金額の詳細まで、丁寧に教えてくれる会社を選びましょう。
見積もり書は各社書き方が違い、専門用語もあるため見ただけでは理解が難しいです。わかりやすく伝えてくれる会社は安心してリフォームをお願いすることができます。
また、追加工事の可能性も事前に教えてくれるとより安心できます。
・担当者
会社は同じでも担当者によって受ける印象は変わります。担当者の印象も重要です。
・組織体制やアフターサポート体制を確認する
リフォーム・リノベーション工事は、大切な財産である住宅を改修する作業です。そのため、工事管理の体制やアフターサポート体制も十分に確認する必要があります。
まず、工事管理については、施工管理をする担当者や現場監督の経験や資格が重要です。施工管理をする担当者は、プロの知識や技術を持っているだけでなく、コミュニケーション能力も高く、施主とのコミュニケーションを円滑に行うことができます。また、現場監督は、工事現場を常に監視していることが求められます。施工ミスや安全面などを的確に把握し、必要に応じて改善提案を行うことができる経験や能力が必要です。施工管理担当者や現場監督については、会社のホームページやパンフレットなどで確認することができます。また、直接問い合わせることもできます。
さらに、リフォーム・リノベーションには多くの専門資格が必要となります。規模の大きいリフォーム・リノベーションでは、建築士などの資格を持ったスタッフがいる会社が望ましいです。また、電気工事や水道工事などの専門資格を持ったスタッフがいることも重要です。そのため、会社選びの際には、資格保有者の数や種類についても確認することが大切です。
また、施工後のアフターサポートがどのような体制で行われるかも確認することが重要です。アフターサポートは、施工後のトラブルや不具合に対して迅速かつ適切に対応することが求められます。例えば、リフォーム・リノベーション後に何か問題が起きた場合に、修理や補修にどれだけの期間がかかるか、電話対応の時間帯なども確認しておく必要があります。アフターサポート体制もまた会社選びの重要なポイントとなります。
リフォーム会社の選び方について解説してきましたが、リフォーム会社を選ぶ前に重要な点があります。それが性能向上リノベーションになります。リフォーム・リノベーションは、住まいを快適にし、資産価値を上げるための手段でもあります。しかし、実際にリフォーム・リノベーションを行う際にイメージされるのはキッチンの交換やクロスの張替えなど表層のリフォームを思いつかれる方が多いと思います。それでは、今後住宅の価値を大きく毀損することになります。
などでも解説しておりますが、2025年以降の住宅とそれ以前の住宅では性能に大きな乖離があるからです。それを解消する方法が性能向上リノベーションになります。これから中古住宅を購入してリフォームをご検討の方はまず、性能向上リノベーションについて考えて蔵リフォームを依頼する会社を選ぶようにしましょう。
また、リフォーム会社選びのポイントの1つにアフターサポートの体制を確認することが挙げられます。施工後のトラブルが起きた場合には、迅速な対応が求められます。そのため、リフォーム会社がアフターサポートをしっかりと行っているかを確認することが大切です。アフターサポート体制が充実しているリフォーム会社は、トラブルが起きた場合にも安心して相談できます。
リフォーム会社選びに失敗してしまうと、大きなトラブルが起きることもあります。例えば、施工不良や予算オーバーなどが挙げられます。そのため、リフォーム会社選びは慎重に行う必要があります。リフォーム会社選びに時間をかけることで、トラブルを回避し、理想的なリフォームを実現することができます。
以上が、リフォーム会社選びのポイントとなります。リフォームは大きな投資であり、トラブルが起きた場合には大きなダメージを受けることになります。そのため、リフォーム会社選びには十分な注意を払い、慎重に行うことが大切です。自分に合ったリフォーム会社を選ぶことで、理想的なリフォームを実現し、快適な生活を送ることができます。
これらのコラムを参考にしながら、自分に合ったリフォーム会社を選ぶためのポイントを理解し、成功するリフォームを実現しましょう。
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著者情報
宅地建物取引士 刈田 知彰
(かりた ともあき)
ハイウィルでは主に不動産の仲介をさせて頂いております。刈田です。
私が不動産業界に飛び込んでから早16年が過ぎました。最初に入社した会社は新築マンション・新築戸建ての企画・開発・販売までを行う会社でした。そこで新築マンションや新築戸建てのノウハウを学び営業してきました。当時の私は何の考えもなしに、中古は「保証もないし」「リスクが高い」と中古のデメリットのみを説明する営業ばかりをしてきました。あるとき自分の間違えを受け入れ、これからの日本は新築が脚光を浴びるのではなく中古流通×性能向上リノベーションが日本の住宅市場のスタンダードになっていくと確信し、現在は中古流通×性能向上リノベーションをメインに物件のご紹介をさせて頂くようになりました。
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