2022.11.16
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重大ニュース!!! 最大245万円 省エネリフォーム支援強化補助金誕生!?

2023年から新たに3つの補助金・助成金制度がスタート!

 

最大245万円!2023年から、3つの新しい補助金・助成金が始まります!!

住宅の断熱性能向上のための先進的設備導入促進事業(経済産業省・環境省)

こどもエコ住まい支援事業(国土交通省)

高効率給湯器導入促進による家庭部門の省エネルギー推進事業費補助金(経済産業省)

の3つです。

 この3つの補助金は、それぞれ別の省庁が管轄していたため、今までは併用することはできませんでした。

 ところが今回、上記3つの補助金は、3省庁の連携により複合的に申請できる前代未聞のワンストップ補助金・助成金制度なのです!

 この制度を利用するためには、それぞれ一定の要件を満たす必要があります。

 2022年11月に発表されたばかりのこの新制度の概要、どんな工事が対象になるのか、補助金はいくらなのか、補助金申請の流れや注意点などをご紹介します。

 

3省連携ワンストップの補助金制度とは?

 2050年のカーボンニュートラル実現に向け、住宅の省エネ化を強力に推進するため、3つの補助金制度が設置されています。

 既存住宅の省エネリフォームを支援することで、省エネ住宅を増やしていこうという施策です。

 これまで、同じ財源(国)の補助金制度は、省庁が違っても併用することができませんでした。

 しかし、この3つの補助金制度は、それを可能にした画期的な補助金制度です。

 3つの補助金制度の対象となる省エネリフォームの概要は以下の表の通りです。

3つの補助制度を併用した場合、リフォーム工事によっては...

一般世帯の場合、最大245万円

子育て中の若夫婦世帯の場合、最大260万円

 

 

ワンストップ補助金利用時の注意点

ワンストップ補助金を利用する際の注意点は以下の通りです。

 

補助対象は重複できません。

例えば、「住宅の断熱性能を向上のための先進的設備導入促進事業」で高断熱窓を申請した場合、同じ窓を「こどもエコすまい支援事業」で申請することはできません。

同様に、「高効率給湯器導入促進による家庭部門の省エネルギー推進事業補助金」で給湯器を申請した場合、同じ給湯器を「こどもエコすまい支援事業」で申請することはできません。

1つの契約で最大3件の補助金を申請することができますが、同じ補助対象に対して重複して申請することは認められません。

 

住宅のリフォームに係る代表的な補助制度との併用の取扱については次の通りです。

リフォームのみ

 高断熱窓の補助金(最大200万円)はリフォーム工事のみとなりますので、3つの補助金を併用できるのはリフォーム工事のみとなります。

 新築住宅の購入や注文住宅を建てる場合は、「こどもエコすまい支援事業」による上限100万円/戸の補助を利用することができます。

 また、高効率給湯器導入は、新築・リフォームに関係なく購入・設置に対して申請できます。

 

着工のタイミングに注意

 これらの補助金の申請者は、工事を行う事業者です。3つの補助金を利用するためには、事前に「事業者登録」を済ませておく必要があります。

 登録前に工事を開始すると、補助金の申請ができなくなりますのでご確認ください。

工事を完了するタイミングに注意

 次項で紹介するように、給湯器設置を除く3つの補助金の申請期限は2023年12月31日までとなっています。

 工事完了後の申請となるため、それまでに工事が完了しなければ補助金の申請はできません。

 給湯器設置補助金の交付申請書と完了報告の提出期限はともに2024年2月末ですが、ワンストップサービスを利用するためには、他の2つの補助金と同時に工事が完了する必要があります。

 スケルトンリフォームなどの大規模リフォームは、半年以上かかるのが通例です。早めの準備と余裕を持ったスケジュールを立てるようにしましょう。

 

ワンストップ補助金は誰が申請?また、申請期間は?

3つの補助金の申請者は、工事を行う事業者です。工事を発注する発注者ではありませんのでご注意ください。

 

申請期間は以下の通りです。

■対象となる契約 2022年11月8日~2023年12月31日まで

■対象となる工事の着工 各補助制度の事業者登録日以降。 

※「こどもみらい住宅支援事業」に登録した事業者のみ、各補助事業の事務局設置(2022年12月中旬予定)後に着工可能です。

■事業者登録の期間 2023年1月中旬から11月30日まで(予定)

■交付申請できる期間:2023年3月下旬~12月31日(予定)

※予約受付期間:11月30日(予定)(予算確保可能です)

ワンストップ補助金を上手に活用するには

 上記で説明したように、3つの補助金には重複する部分があります。

 重複して申請することはできないと説明しましたが、では、どの補助金を申請するのが一番有利なのでしょうか。

 

 例えば窓であれば、ある程度の性能を持った高断熱窓を設置するのであれば、「住宅の断熱性能向上のための先進的設備導入促進事業」で申請した方が断然お得です。

同じ外窓交換でも、2つの補助金の補助額は以下の通りです。

 このように、単純に補助額だけを比較すると、「住宅の断熱性能向上のための先進的設備導入促進事業」の方が高いことが分かります。

 ただし、SS等級(熱貫流率Uw1.1以下)の窓は製品価格自体が高額ですので、すべての工事が経済的になるかどうかは、工事費全体で考える必要があります。

 

 また、高断熱窓や高効率給湯器の補助金はそれぞれ対象工事が限定されていますが、こどもエコ住宅支援事業は対象範囲が広いのが特徴です。

 そのため、3つの補助金を上手に活用するには、窓と給湯器については他の2つの補助金を利用し、その他のリフォーム工事については「こどもエコ住まい支援事業」を利用するのがよいでしょう。

 併用できるメリットは最大限に生かしましょう。

 対象住宅のタイプ毎の補助額

 戸建住宅・低層集合住宅なのか中高層集合住宅なのかによりかわり、戸建て住宅は下表に示す補助額とします。

 1つの住宅における合計補助額は、補助単価に施工箇所数を乗じて算出する額とします。

都道府県補助金を併用すれば、もっとお得になるかも!?

 

 国の補助金と都道府県の補助金は、財源が異なるため併用することができます。

 例えば、東京都の補助金「既存住宅における省エネ改修促進事業(高断熱窓・ドア)」は併用が可能です。

 この補助金を利用するためには、東京都が定める一定の要件を満たす必要があります。また、事前に補助金を申請する必要があるため、契約・着工前に申請・交付決定する必要があります。

 上手に東京都の高断熱窓の補助金と併用できれば、別に最大100万円の補助金が受けられます。

 このように、各自治体が行っている補助金も利用すれば、さらにお得になります。

 お住まいの自治体で同様の補助金制度があるかどうか、ぜひご確認してみてください。

 

東京都の補助金】既存住宅の省エネリフォーム推進事業(高断熱窓・高断熱ドア)

 

まとめ お問い合わせ先など

リフォーム工事で申請できる3つの補助金のワンストップ利用について説明しました。

いずれの補助金制度も、より省エネ性能の高い住宅を作り、2050年にカーボンニュートラルを実現するためのものであることがご理解いただけたかと思います。

これからリフォームをお考えの方には、ぜひ注目していただきたい補助金制度です

ぜひこの制度を利用して、お得に省エネ住宅を手に入れてください。

最新情報が入り次第、随時更新していきます!

 

 

お問い合わせは、各窓口までお願いします。

■「住宅の断熱性能向上のための先進的設備導入促進事業」お問い合わせ窓口

電話番号 0570-028-341 通話料がかかります。

受付時間 平日9:30~18:15 ※土・日・祝祭日は除きます。

 

■「こどもエコすまい支援事業」お問い合わせ窓口

国土交通省のこどもエコすまい支援事業については、こちらの相談窓口までお願いします。

電話番号:03-6704-5537

受付時間 9:00~17:00(土・日・祝祭日を含む)

 

■「高効率給湯器導入促進による家庭部門の省エネルギー推進事業」に係る全般的なお問い合わせ先

経済産業省 資源エネルギー庁 省エネルギー・新エネルギー部

電話番号 03-3501-9726

 

 

関連サイトの増改築.com」では2024年度分についても更新しています。

【2024年最新版】高断熱窓に最大200万!『住宅省エネ2024キャンペーン』とは? - 戸建てフルリフォーム・フルリノベーションなら増改築.com® (zoukaichiku.com)

【2024年補助金】高断熱窓に最大200万円!先進的窓リノベ2024事業とは? - 戸建てフルリフォーム・フルリノベーションなら増改築.com® (zoukaichiku.com)

著者情報

宅地建物取引士 刈田 知彰

      (かりた ともあき)

ハイウィルでは主に不動産の仲介をさせて頂いております。刈田です。

私が不動産業界に飛び込んでから早16年が過ぎました。最初に入社した会社は新築マンション・新築戸建ての企画・開発・販売までを行う会社でした。そこで新築マンションや新築戸建てのノウハウを学び営業してきました。当時の私は何の考えもなしに、中古は「保証もないし」「リスクが高い」と中古のデメリットのみを説明する営業ばかりをしてきました。あるとき自分の間違えを受け入れ、これからの日本は新築が脚光を浴びるのではなく中古流通×性能向上リノベーションが日本の住宅市場のスタンダードになっていくと確信し、現在は中古流通×性能向上リノベーションをメインに物件のご紹介をさせて頂くようになりました。

新築戸建てから中古戸建てのことならなんでもご相談ください!

著者情報 刈田知彰

 

 

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