2023.09.29
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東京で一戸建ての庭作り: 庭の種類、メリット、デメリット、と注意点の完全ガイド

更新日:2024年3月21日

東京で一戸建ての庭作り: 種類、メリット、デメリット、と注意点の完全ガイド

 

 

 

 

はじめに

 一戸建てを購入する人の中には「庭」を作り、四季の風情を味わい、ガーデニングや家庭菜園、バーベキューなどのイベントを楽しむことに憧れをもたれている方がおられます。もちろん良い子ですが、しかし、中古住宅を購入して東京都で庭を作る際はただ単に土地を確保するだけでなく、取得にかかる費用や外構の改良費用などや、どのような庭が欲しいのかといった目的や用途を明確にする必要があります。今回は東京で庭を持つ際のメリットやデメリットや庭そのものについて解説していきたいと思います。

 

 

一戸建てに設置する庭の種類

 

主庭(しゅてい)

住居のメインとなる庭。デザイン性だけでなく、用途や目的に応じて機能性や利便性も重要です。リビングや応接室などに面することが多いです。主庭は前に持ってくることが多いので前庭に造ることが多いです。

 

前庭(ぜんてい、まえにわ)

 住居の前面に配置され、家の印象に変化を与えることが可能です。玄関までのアプローチなどその家の顔となる庭となります。南面に建物の重要な部分を集めることが多いので、

 反対に住居の後面に配置される庭を後庭(こうてい)と呼ばれることもあります。

主庭・前庭の写真

 

裏庭(うらにわ)

 家の裏側に位置するサブ的庭になり、後庭主に台所や浴室などに面している庭になります。

あまり人目に付かない場所のため、物置やゴミ置き場などに使われる場合が多いようです。勝手口とつながっていると便利に使えます。

裏庭の写真

中庭(なかにわ)

建物がコの字、またはロの字に建てられた建築物に囲まれた庭になります。建物への採光のためや風通しを守るために作られることが多いです。

中庭の写真

坪庭(つぼにわ)

 敷地面積の狭い住居や塀・垣根に囲まれた小規模な場所に作られる庭です。2~3坪ほどの大きさが目安になりますが、明確な規定はありません。元々は日本庭園を狭い庶民の民家に取り入れたのが始まりで、現在は和風だけではなく洋風の坪には増えています。

坪庭の写真

 

戸建に庭があるメリット

メリットについてまとめてみます。

ブランコのある庭の写真

ガーデニングや家庭菜園が楽しめる

 庭があると、ガーデニングや家庭菜園が楽しめます。ガーデニングでは四季折々の花を

育だてたり、野菜などを育てることができます。家庭菜園は子育てにとっても非常に大きな影響を与えてくれるでしょう。

 

子どものいる家庭では遊び場にも活用できる

 ある程度の広さがあれば、滑り台や砂場を設ける事ができます。マンションなどとは違い子供が走ったからといって騒音でクレームを受けることも少ないと思います

 

BBQなど大勢でホームパーティーも楽しめる

 最近では煙や騒音の問題でBBQをされる方が減りましたが、庭があれば家にいながらレジャー感を楽しむことができます。

 

日当たりや換気がよくなる

 庭には様々な種類があることを紹介しましたが、中庭には採光や通風を良くするという目的が他の庭よりも強くあります。もちろん他の庭にもうまくスペースを使うことで、同じような効果が得られます。

 

戸建に庭があるデメリット

 庭についてはメリットもありますが、デメリットも数多く存在します。

 

庭の手入れが大変

 庭のデメリットのランキングをあげるとしたら一位が庭の手入れが大変さではないでしょうか。元々ガーデニングが好きであったり、知識のある方は良いかもしれませんが、枯れている外構ほどみすぼらしくするものはありません。またシンボルツリーなどを考え無しに設置してしまったら、落ち葉の掃除や大きく育ってしまって枯れてしまったら始末をするのも一苦労です。

 

庭のメンテナンスコストがかかる

 庭をきれいな状態で保ためには日々の手入れだけでは足りません。例えばカーポートなども10年から20年ぐらいでメンテナンスが必要になり費用が発生します。その他、芝生や植物も枯れてしまった場合は新たに購入する必要があります。雑草等にお除草剤などの費用がかかります。

 

土地が広いと価格が高い

 庭造りには広い土地が欠かせません。しかし、東京都内では広い敷地を見つけてコストの問題などもあり購入するのは一苦労で、限られたスペースでの「狭小住宅」がトレンドとなっています。このような背景の中、夢の庭を実現するためには、さらなる広い土地の確保が必要となり、それが郊外への移住を意味するか、より高価な土地の購入を意味するかもしれません。理想の庭を持つためには、十分な広さの土地が不可欠ですが、庭の分だけ土地を拡大すると、当然マイホーム取得のコストもそれに比例して上昇します。理想は大切ですが、土地のコストと建物のコストのバランスも考慮しながら、適切な土地選びを心掛けましょう。

 

戸建に庭を作るときの注意点

 

動線のデザイン

 庭を造る際には動線のデザイン庭の配置を検討する必要があります。庭の配置や動線そして庭の広さを決めるために必要がことは土地の広さ・方角・接道がポイントとなります。まず、土地の広さを考えてどのような庭を作りたいかを検討する必要があります。次に方角です。スペースをとり建物への日当たりを助けるように配置する必要があります。最低でも建物への日当たりを邪魔しないように計画する必要があります。

 次に接道です。接道面には駐車スペースを作る必要があります。結構お伺いする要望で自転車を止めるスペースがないという問題をよくお伺いします。

 

プライバシーと防犯対策

 庭と作る目的には戸建に庭があるメリットでもあげましたが、例えば子供を遊ばせたいと考えた場合子供が転んでも大丈夫なように、芝生敷き詰めたいと考えています。しかし、芝生は泥棒が侵入しても気がつきにくいという欠点があります。そのような場合は砂利を使うことがよいとされます。また、庭でBBQをしたいので、目隠しを全体にしたいと考えて場合は家の周りを目隠しで囲ってしまうと一旦敷地内に泥棒に入られると作業がされやすくなってしまいます。このようにプライバシーやレジャーと防犯対策を同時に検討しながら配置を決めていくことが重要です。

倉庫について

 倉庫を買ってきておいて置く分にはいいですが、場合によっては建築確認申請や固定資産税が発生します。

・屋根があり、3方以上外周壁や建具で囲われていること(外気分断性)
・基礎等で土地に固定されていること(土地定着性)

・居住、作業、貯蔵等に利用できる状態にあること(用途性)

これら3つを満たしている場合は固定資産税の支払いが発生します。

また、建築確認申請が基礎を作って移動できないように固定した場合は、原則として必要となります。
10m2以下の建築物であること建築位置が防火地域、もしくは準防火地域ではないこと
ただし、プレハブの物置を“地面に置くだけ”であれば、定着物ではないため、建築基準法の建築物に該当しません。そのため、建築確認申請は不要です。
また、以下の条件をすべて満たす場合も、建築物に該当しないため建築確認は不要です。
・土地に自立して設置する小規模な倉庫(物置を含む)
・外部から荷物の出し入れを行える
・内部に人が立ち入らない

越境問題とその対処法

越境している物件を購入した場合、すぐに対応が求められることがあります。しかし、すぐに対応できない事情もあるため、そういった物件は避けるか、事前に対処法を確認しておく必要があります。

竹木の越境問題

竹木の枝が越境して落葉による被害が生じる可能性があります。この場合、竹木の所有者に対して切除を申し入れることができます。勝手に切り落とすことは原則違法です。急迫の事情があり、対応を待っていると被害が発生する場合などは切ってしまっても大丈夫です。

根の越境問題

隣地の竹木の「根」が境界線を越えてきた場合、越境部分を相手の承諾なしに切除することができます。ただし、根を勝手に切り落として竹木を枯らしてしまうと、損害賠償の対象となる可能性があります。隣地の方にお声がけはしましょう。

落果物の問題

隣地から越境している柿の実が落ちてきた場合、その柿は食べてはいけません。所有者の許可がない限り、食べることは違法です。

詳しくはこちらのコラムをご覧ください。

民放改正後『相隣関係』のポイントをご紹介|お役立ちコラム|東京中古一戸建てナビ (chukokodate.com)

 

まとめ

 戸建ての庭作りは、理想や夢を追求するだけでなく、実用性や機能性に富んだ庭を目指すことが重要です。また、土地代や外構費などの費用面も重要なポイントとなります。家を建てる際は、家族全員が使いやすく、満足度が高まるような庭づくりを意識しましょう。

 

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著者情報

宅地建物取引士 刈田 知彰

      (かりた ともあき)

ハイウィルでは主に不動産の仲介をさせて頂いております。刈田です。

私が不動産業界に飛び込んでから早16年が過ぎました。最初に入社した会社は新築マンション・新築戸建ての企画・開発・販売までを行う会社でした。そこで新築マンションや新築戸建てのノウハウを学び営業してきました。当時の私は何の考えもなしに、中古は「保証もないし」「リスクが高い」と中古のデメリットのみを説明する営業ばかりをしてきました。あるとき自分の間違えを受け入れ、これからの日本は新築が脚光を浴びるのではなく中古流通×性能向上リノベーションが日本の住宅市場のスタンダードになっていくと確信し、現在は中古流通×性能向上リノベーションをメインに物件のご紹介をさせて頂くようになりました。

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