最終更新日:2024年3月13日
世の中には、マイホームを購入したけれどもいらなかったと後悔している方もおられると思います。その失敗談を参考にすることにより、自分が購入した際には後悔がないマイホームができるようになります。私の師匠の教えで、自分が欲しい物件は購入予算の1.1倍から1.2倍の値段の物件という教えがありました。その1割から2割の差を明確にすることにより、営業をしていくという教えでした。その1割から2割が後悔の原因の一つになっていると思います。正直100%満足の家なんてありません。何かしら不満はあって当然だと思います。ただし、本当に後悔してしまうことはやはり避けれるものなら避けたいと思いますよね。そこで、今回はマイホームを実際に購入された先人たちの後悔例を元にしたコラムになっておsります。
マイホームを購入したけれども、「いらなかった」と思ってしまった理由についてまとめておりますので、マイホームの購入をお考えの方は是非ご覧ください。
例えば、会社からの住宅手当てが出なくなったなどが上げられます。例えば住宅手当が手厚くでる会社や社宅であればマイホームを購入した方が明らかに金銭面では損をします。
ですが、マイホームを購入した方が住環境は良くなる可能性は高くなります。
どちらが得と言えません。
仮に、「持ち家でも賃貸でもどちらでもいい」という方なら、会社からの住宅補助が貰える方が、その分だけ必ずお得になります。「いらなかった」と感じる人もこれは、当然の話です。
マイホームを購入した場合も住宅手当が支給さてたりする企業の場合だと金銭面でもどちらが得かは非常に問題になります。
ここからはマイホーム「いらなかった」と思いそうな例を挙げていきたいと思います。
ここでは、マイホームを購入したまでは良かったが後悔することになってしまった理由についてご紹介します。
中古物件が老朽化してた
最近では、費用を抑えるために新築ではなく、手頃な価格の中古住宅を選ぶ人が増加しています。しかしこのような価格の安い物件には、必ず理由が存在しています。
例えば、築15年を超えた物件はさまざまな箇所で劣化が浮かび上がる時期になります。その為、定期的なメンテナンスや大規模な修繕が必要になります。ちょうど劣化が浮かび上がる時期ということは、売主も今までそして売買の際にも本当に気づいていない、ケースもあります。そこで揉め事の原因になってしまうのです。更に、古い家では雨漏れやシロアリ被害のリスクも高まり、購入者が手を加えなければならない修繕費用がかさむことがあります。そのため、「こんな費用と手間がかかるなら新築を買っておけばよかった」と後悔する人も少なくありません。
中古物件で後悔した口コミには、「中古物件はガタがくると金かかるから普段から、工事費の積み立ては必須だなと感じたりなんたりしました。古すぎて、見積もり+20万でした。」「うちは4年前に寒さに耐えかねて、サッシそのままでガラスだけペアガラスにしたけど、あれはマンションとか新築の密閉性のある空間には有効なのかもだけど、老朽木造戸建てには大して効果なしうんざりしている。無駄な出費だったと後悔してるよ。」といった感想があり、中古物件購入者が直面する課題が浮き彫りになっています。
住宅ローンの返済が辛すぎる
長い人生収入は同じだとは限りません。病気やリストラ、妊娠、休職などや親の介護など様々理由により収入が減ってしまったりします。例えば、夫婦が合算の収入でローンを組んでいたが、突然妻の収入が減少したケースや、育児に伴う支出が想定を超えて大きかったケース、安く購入した中古物件が思わぬリフォーム費用や維持費の増加を招いたケースが挙げられます。住宅ローンの返済期間が最長で35年ほどかかる場合、その期間中に予測できなかった事態が発生する可能性が十分に考えられます。
急激な世帯年収の減少や予想外の支出は通常、莫大な金額になりがちであり、これが住宅ローンの返済期間と重なると、返済が困難となることがよくあります。
このような状況に直面する際、賃貸住宅ならば家賃の負担を軽減するために安い物件に引っ越す選択肢がありますが、マイホームを購入した場合は容易に住み替えることが難しいことがあります。
これらの事情から、住宅の購入後にローンの返済に苦しむ人は多く存在しています。さらに、給料の急激な減少により住宅ローンの返済が追いつかず苦しい状況や、子供の大学費用も含めて借金を抱えてしまい、ゆとりある生活を得るまでの道のりが厳しいと感じる声も聞かれます。払えない理由や解決策に関する不安も、多くの人が抱えている現実です。
確かに、賃貸の場合は安い物件に引っ越しできる可能性はあります。購入している方が不利かというとそうでもありません。購入している場合は、団体信用生命保険に加入されておられると思いますので、お亡くなりになった場合は購入していた場合には団体信用生命保険により支払いがなくなります。また、リストラや病気で住宅ローンの支払いが厳しくなった場合は、銀行の判断によりますが、支払いが一時的に免除されたり、利息のみの支払いの一時的に変更してもらえる場合があるのです。このようにどちらが良いのかは状況によって異なる事もあります。
間取りや部屋の広さに不満が出た
家を購入する前は気にならなかったが、引っ越してしばらく経ってから後悔する人もいます。
こうした後悔の原因は、家の価格や立地を優先して購入したために生じることがよくあります。
優先順位を決めて、良い価格と立地に誘われて購入したものの、実際に住んでみると不満が出てくるという状況が生じることがあります。
さらに、購入前には生活イメージを描いていても、実際に住んでみないと分からない問題が、間取りや部屋の広さに関連して発生することもあります。
賃貸住宅の場合、間取りや部屋の広さに不満を感じた際には、より適した物件に引っ越すという選択ができますが、マイホームを購入した場合は簡単に引っ越すことが難しいため、後悔する人が多いのも事実です。
このような後悔の中で、特に間取りに関する不満が生じることがあり、購入者の生の声では「今更ながら、間取りに不満が出てきてしまった。もうやり直せないけど、きっと出来上がったらここがこうだったら良かったのにって思うだろうな、リフォームしたくなるんだろうな」といった感想が見られます。
周辺環境や立地が悪い
家に関する後悔の中には、「立地や周辺環境」に起因する問題も存在しています。
購入前には周辺環境を調査していても、実際に住んでみないと分からないことが少なくありません。
長期間住んでいると、スーパーが意外に遠く、毎回の買い物が困難になるなど、昼間は閑静でも夜になると騒がしくなるといった問題が浮かび上がります。
また、家と職場の距離が遠く、通勤に時間がかかる場合、毎日の移動が負担となり、家自体には満足しているものの、立地に不満を抱くこともあります。
立地に関する後悔の口コミには、「この立地が嫌なのだよ。川が近いってのが嫌なのだよ。でも当分引っ越せないや…せつない」「もうやだバスに乗らないとどこにも行けないこの立地が嫌!!!!!駅徒歩15分、や20分なんて余裕だわと思ったが考えがあまかった引っ越したい…」といった感想があり、立地によって引き起こされる不満や制約が明らかにされています。
急な転勤で家を手放す
家を購入したのに転勤の命令が下り、家を手放すことになり、その結果後悔する人も存在します。
転勤が必要な夫だけが単身赴任するケースもありますが、子供の成長や家族との時間を優先して、今の家を手放して一緒に引っ越すケースも実際には多く見受けられます。
手間暇かけて手に入れたマイホームを、購入から間もない時期に手放すことは、これまでの労力や物件の購入費用を考えれば後悔が残ります。
転勤によって後悔する事例に関する購入者の生の声では、「我が家の場合は、転勤の打診を独断で受けて1年しか住んでいないマンションを手放す羽目になり、次年度から決まっていた妻子の予定やポジションを全ておじゃんにした、というものだけど。」などの感想が挙げられています。
子供の進学の妨げになる
子供の進学先が気になる方々の中には、希望する学校の学区外に住んでいるため、別の学校に通わせざるを得なくなり、それが原因で後悔するご家族もいます。
「近くの学校の治安が良くないと噂で不安」「進学校が近くにないため後悔」「進学校までの距離が手間だ」といった理由から、子供の進学を契機に、自由に引っ越せるように家を買うべきではなかったと後悔するケースも見受けられます。
子供の進学に関する後悔の生の声には、「保育園に受かるにはどうしたらいいんだろう。認可外でもなんでもいいから受かりたい!家なんて買うんじゃなかった!って悲しい気持ち」「仲良しのママ友が隣の学区に引っ越すことになり悲しい…。もう一人仲良しのママ友は賃貸だからいつか引っ越すかもと。同園の仲良しの子で同じ小学校がいない可能性…つら。」などの感想が寄せられており、進学先に関する不安や環境の変化による心情の葛藤が表れています。
家族構成の変化
離婚や親との同居など、思わぬ家族構成の変化によって、家が重荷になり後悔する人も増えています。
現在の日本では、結婚を機に購入した家が離婚時に負担となることがあり、離婚率が高まっている現状が背景にあります。また、親の介護のために実家に戻るケースも少なくありません。
家を所有していると、思いがけない状況に対応する際に身動きが取りにくくなり、その結果後悔する人も多いのが現実です。
家族構成の変化で後悔した購入者の生の声には、「家を買ったばかりなのに、奥さんが浮気して離婚するから家を売りたいと…。でもローンが完済できないので売れないと言われた。」「母親の介護が必要になり、仕事を辞めるわけにはいかないから申請して施設にお願いして、マンションのローンと固定資産税を支払い、息子が20歳になるまでの養育費も払って…。そこからどうやって自分の老後を考えられるのか」といった感想があり、家族構成の変動による複雑な状況に対処する難しさが垣間見えます。
隣人トラブル
住み始めてから、隣人との関係が上手くいかず、ストレスを感じる人もいます。
隣人トラブルに悩んでいる場合、引っ越さないかぎり、その日々のストレスから逃れることは難しいでしょう。
些細な問題が積み重なり、修復が難しくなるほど、隣人とのトラブルが深刻化し、困難な状況に直面している方もいます。
しかし、引っ越しを考えても、まだローンの支払いが残っていたり、気軽に転居できないという現実もあります。
以下は、隣人トラブルに関するある購入者の生の声です。
「深夜4時、隣人が大音量でDJパーティーを開催。おそらく10人ほどの参加者。こんな時世に楽しんでいるんだなー。私は警察に通報、音楽の騒音はなくなりましたが、それでも振動や騒音が激しくて眠れません。早く引っ越したいと思っています。」
ハウスメーカー選びに失敗
住宅の購入において、重要なのは信頼できるハウスメーカーや工務店を選ぶことです。依頼先によって施工能力やヒアリング力にばらつきがあるため、慎重な選定が必要です。なぜなら、「家が建った後に、基盤や壁にすぐ亀裂が入った」「メンテナンス担当者からの返信が遅い」「家の引渡し後の対応も悪い」「思っていた家ではない」といった後悔事例が、依頼先選びの失敗から生じることがあるからです。
手に入れたマイホームが十分に施工されていない場合、それは資産価値が低くなる負担として長く残り続けます。したがって、慎重かつ確実なハウスメーカーや工務店の選択が、将来の安心と快適な生活に繋がることを考慮してください。
家を早く買いすぎた
夢や憧れから家を購入したものの、今ではそれが必要でないと感じる方もいます。
若い頃に家を手に入れると、結婚、出産、子供の進学、転勤などのライフステージの変化があるたびに、家の購入を後悔することがあります。
例えば、若いうちに家を購入すると、転勤や実家に何かあった際に住み替えが難しくなり、また子供が増えて部屋数が足りなくなったときに後悔する方もおられます。
さらに、家を購入した後も終わりではありません。固定資産税や維持費などが毎年かかり、収入が十分でない若い世代にとって、家の購入は後悔の要因となります。
若い頃に家を購入する人の中には、「一人前になった証として」や「みんなが買っているから自分も」といった見栄を張る傾向がありますが、これらは将来を考慮せずに行動した結果、後で苦しむことに繋がります。
以下は、早くに家を購入して後悔した購入者の生の声です。
「見栄を張って、貯金のすべてを家の頭金に充ててしまった。正直、後悔している。固定資産税の高さには驚きと失望を感じています。家を買うべきではなかったと思うほどです…」
家を買わない方が賢いと気づいた
家を購入してから、市場の状況が変化し、「今、家を買わなければ良かった…」と後悔する人もいます。
特に田舎のエリアでの住宅購入は、資産価値が下がり続け、高く売却することが難しい時代になっています。
また、相続の観点からも、家が負の遺産となる可能性があり、家を買わない方が賢明だという意見もあります。
現代は賃貸が主流となりつつあり、必ずしも自分の家を所有する必要性がないと感じ、後悔する人もいます。
以下は、家を買わない方が賢いと後悔した購入者の生の声です。
「災害が起こるたびに、家を買わなければ良かったなぁ…と思う。家があると逃げることが難しく、賃貸ならもう少し気楽で、自由が利くかなぁと感じます。」
更に良い物件が見つかった
自分の条件にぴったりだと思って購入した後に、もっとよい条件の物件を見つけてしまうことがあります。これについてはタイミングの問題であり、正解は存在しません。
物件を購入する際に考慮すべきポイントとして以下のことを検討しておくと、後悔しにくくなります。
本当に今買わなければいけないか: 急ぎの理由や必要性がある場合、その時点での物件が最適である可能性が高まります。
物件探しのタイムリミットはいつか: 物件の入れ替わりが激しいエリアや需要が高い場合は、探しすぎることで良い物件を逃す可能性があります。
今回の物件に不満な点はないか: 不満がある場合、それが将来的に大きな問題になる可能性があるので検討が必要です。
不満な点は妥協してもよいポイントか: 不満な点がある場合、それが重要なポイントなのか、妥協できる範囲内かを判断します。
物件を購入する際には、これらのポイントをチェックしておくことで、後悔しにくくなります。また、過去の選択を振り返る際には、タイミングや状況を考慮し、自分の決断を受け入れることも重要です。
また、団地の物件は購入後すぐに隣の物件は値引きされたなんてことも起こりえます。
マイホームの維持費が予想以上かかる
戸建てやマンションなどの物件種別にかかわらず、不動産を所有すると維持費がかかります。
新築を購入した初期段階では、まだ状態が良いため手間や費用はそれほどかかりませんが、経年とともに建物は劣化していきます。これに伴い維持費が増加するため、長期的な計画が必要です。
具体的には、以下の維持費について長期的な計画を立てることが重要です。
- 火災保険や地震保険
- 戸建ての場合、外壁や屋根のメンテナンス費用
- マンションの場合、修繕積立費用
- 設備の修繕や交換にかかる費用
また、中古住宅を購入した場合は、壊れていなくても使い勝手が悪かったり、機能が不十分だったりすることがあります。購入後すぐに故障するケースも考えられます。
マイホーム購入後、資金に余裕がない状況で修理や交換の費用が発生すると、資金計画が厳しくなります。購入時に設備の交換費用を計上し、余裕を持った資金計画を立てることが重要です。
ここからは、重要な理由を更に詳しく解説していきたいと思います。
金銭面で見た場合どのような事が考えられるのでしょうか。
3-1マイホームの購入には多額の費用がかかり、住宅ローンの返済リスク/金利変動のリスクがある(金利リスク)
マイホームを買うということは、当然ですが、土地と建物の所有者になるということです。
ということは、様々なリスクを含めて管理する必要が発生します。
その主たるものとして経済的なリスクが上げれれます。
その中でも最初に思いつくのが住宅ローンについてではないでしょうか。
過去にも住宅ローンについてコラムを書いていますので、ご参考になれば幸いです。
マイホームを手放さないといけなくなる?住宅ローンの失敗とNG行動|お役立ちコラム|東京中古一戸建てナビ (chukokodate.com)
住宅ローンのリスクも何パターンかに分けれます。返済のリスクや金利上昇のリスク、固定のリスクや資金のリスクなどが上げれれると思います。
ローン返済のリスク
まずは「ローンの返済」です。
無理をしてローンを組むと、生活にも影響を及ぼします。
無理をしてローンを組んでしましい。「晩飯が一品減りました」。「子供を塾に行かせれません」や「毎年行っていた旅行もなくなりました」など、余裕のない生活は家族関係にも影響を及ぼします。
金利上昇のリスク
今は低金利時代が続いています。数年前から「金利は上昇傾向にある」と聞いてからほとんど上がっていない状況が続いていますが、バブル期は金利が8%の時代がありました。急に金利が上昇して8%になるなんてことは無いと思いますが、金利が上昇する可能性は十分にあります。現にフラット35の金利は上昇しています。
例えば、借入5000万円35年返済金利1%で月々の返済141,142円の方がおられるとします。
金利が1%上昇したとします。月々の返済は165,631円に上昇します。24,489円支払いが増えます。
金利が2%上昇したとします。月々の返済は192,425円51,283円支払いが増えてしまいます。
固定金利のリスク
金利上昇は変動金利のリスクですが、固定金利のリスクは変動金利が上昇しなかった場合に分かります。固定金利令和5年5月フラット35の金利は3.09%細かい諸条件は省きます。
5000万円変動金利1%と5000万円固定金利3%の35年の総返済額は
変動が59,279,814円固定だと80,818,202円となります。
その差なんと21,538,388円となります。
変動金利目線で言えば固定金利にしたら2,153万円損しますよとなります。
現に固定金利で借入されている方は該当される方も多いかもしれません。
実際には、変動金利の金利上昇があるかもしれませんし、ほとんどの方が繰り上げ返済などを行いますのでこのような差はでないとは思いますが、あり得ない話ではありません。
住宅ローンの後悔と不安要素まとめ
ここまで、住宅ローンの後悔と不安要素について解説してきましたが、
日本の銀行で住宅ローンを借入される際は当然ですが銀行の審査があります。当然に銀行によって違いますが、一般に「借入限度額は年収の8倍まで」などという目安があります。
銀行によって審査があるので、借入できるということは大丈夫返していけると思われるかもしれませんが、そうではありません。それは同じ年収でも人によって住宅にかけられるお金が違うからです。
住宅ローン破綻の事情はいろいろあると思います。リストラや病気による退職、離婚など解決ができない点もあると思いますが、無理な借入により、返済ができなくなってしまった方もおられると思います。また、このような場合の解決策といいますか、予防策としては頭金があります。
このような際に一番の問題点は身動きがとれなくなることだと思います。すなわちローン残高が家を売却したお金で賄えないという点にあります。頭金を入れておくことで売却ができないなどの問題に陥らないようにしましょう。
住宅を手放したくないために無理を重ねつつ、ギリギリの生活で「破綻予備軍」となっている世帯も多いはずです。
もし急激に金利が上昇するようなことがあれば、住宅ローンの返済が滞る家計は続出するでしょう。
このような心配ごとを抱えるなら「いらなかった」と考える方もあられると思います。
3-2ローン返済が終わっても維持費はかかり続ける
マイホームのよくある売り文句に賃貸は自分のものにならないので、一生家賃を払わなければならないしかし住宅ローン返済は終われば自分のものになります。
というのを聞いたことはありませんか。
ところが、戸建てにせよマンションにせよ、ローンの支払いが終わって「あなたのもの」になっても支払いの続くコストがあります。
忘れてはいけないのが、固定資産税や都市計画税になります。所有している限り税金を払い続けなければなりません。
3-3マイホームを維持するためには定期的なメンテナンスや修繕が必要である。
そして、当然、メンテナンス費用が必要になります。
例えば給湯器が壊れたとなると30万円が飛んでいきます。完全に住居費ゼロで暮らすことはできないのです。
年間で発生する修繕費や固定資産税を月ベースにならすと、最低でも月2万円~5万円ほどのコストがかかり続けます。
一戸建て住宅なら、マンションのように「管理費や修繕費が発生しない!」からお得と考えている方もいますが、それは違います。
戸建ての場合は将来発生するメンテナンス費用のために、個人で積み立てないといけません。
特にメンテナンス費用が高い建物にお住まいの方は、こんなに税金やメンテナンス費用を払うなら「いらなかった」と後悔される方もおられると思います。
マイホームの購入は定住を意味します。また、建物のサイズや間取りも決まってしまいます。
4-1マイホームを所有していると、その地域に縛られることがある。
住宅は、ひとたび手にしてしまうと、簡単に手放すことができません。
次のようなことが起きても簡単に引っ越しすることはできないのです。
いざ住み始めてみたら、思った以上に立地の不便さが気になる
ご近所付き合いがうまくいかず、近隣トラブルを抱えている
周囲に高層マンションが建設されることになり、極端に日照が悪くなった
などです。
最初は気にならなったことが年々気になってきて、後悔へとつながるという事は意外に多いです。
4-2仕事やライフスタイルの変化によって、場所を変えたいと思っても制約が生じる。
「家を建てると転勤になる」というのを聞いたことがありませんか。
噂ですけど「家を買ったらローン返済のために、仕事を辞められないだろう」と考えて辞令を出す会社もあるみたいです。
となると、単身赴任したり、売却したり、貸し出したりしないといけません。
せっかく購入しても住むことが出来ないのなら後悔してしまいますよね。
結婚前にマンションをもちろんずっとそこに住むつもりで購入していたが、その後結婚、妻の意見で売却することに、新築で購入した場合住宅は一度でも人が住むと価値が落ちてしまうため、売却価格が低くなるという現実も、後悔に拍車をかける要因となりえます。
ご近所トラブルは、入居前には予想不能なので難しい問題です。中古住宅の場合は聞き込み調査をしてある程度先に把握できる場合もあります。
ご近所トラブルは
子供の声・ペットの鳴き声など「騒音トラブル」
ゴミ出しの曜日を守らないなど「ゴミ問題」
木の枝がはみ出すなど「敷地・境界問題」
日差しが入ってこないなど「日当たりトラブル」
こういった問題が考えられます。
最悪の場合、家を売りに出すまでに発展することもあります。
手抜き工事や施工不良が見つかった場合、完全に後悔しますよね。手抜き工事以外でももう一つポイントがあります。それは、東京中古一戸建てナビのコンセプトでもあります。性能向上リノベーションになります。
住宅を購入理由の後悔ポイントは実は断熱に関することが上位を占めます。冬寒く、夏は暑い、そして結露です。新築を購入する場合は断熱等級もしくは外皮計算書の確認を、中古一戸建ての場合は性能向上リノベーションを行うことで、この問題は回避することが可能です。
今回はマイホームを購入した方が後悔「いらなかった」と思う内容についてコラムにしました。
後悔してしまう理由は大きく分けると
・検討が不十分
・未来の予測が不十分
・予測不可能な事態が起きてしまった
・知識不足
に分類できると思います。
今回のコラムを参考に対策に利用して頂ければと思います。
ポイントとしては、物件の検討や住宅ローンの検討は十分にすること、火災保険などで災害のリスクヘッジを行うこと、予測不可能な事態が起こった場合に売却できることです、当たり前ですが、不動産は大きな買い物ですので判断が難しい失敗してしまっても対応できるように資産性の高い物件を購入することが重要となります。
また、今回は後悔理由をとり上げましたが、団体信用生命保険や住宅ローン控除、購入して住んだ満足度など、メリット、得をすることも沢山あります。
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著者情報
宅地建物取引士 刈田 知彰
(かりた ともあき)
ハイウィルでは主に不動産の仲介をさせて頂いております。刈田です。
私が不動産業界に飛び込んでから早16年が過ぎました。最初に入社した会社は新築マンション・新築戸建ての企画・開発・販売までを行う会社でした。そこで新築マンションや新築戸建てのノウハウを学び営業してきました。当時の私は何の考えもなしに、中古は「保証もないし」「リスクが高い」と中古のデメリットのみを説明する営業ばかりをしてきました。あるとき自分の間違えを受け入れ、これからの日本は新築が脚光を浴びるのではなく中古流通×性能向上リノベーションが日本の住宅市場のスタンダードになっていくと確信し、現在は中古流通×性能向上リノベーションをメインに物件のご紹介をさせて頂くようになりました。
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