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遺品整理が必要な中古戸建てについて解説
更新日:2024年3月12日
遺品整理が必要な中古戸建てとは、亡くなった方や引っ越しをする方の所有していた物品や遺品が残されており、それらを整理する必要がある中古の戸建て物件のことについてお話したいと思います。中古戸建ての売買の場合基本的には引渡までに撤去してもらえるケースが多いです。過去に実際に合った取引はすべて捨てていい家具で処分費を別で頂いた取引や値引き交渉の材料にした取引などがありました。また、遺品ではないですが、売却の際に現在使用している家具を無償で譲渡したなどありました。現在は処分費にも結構な費用がかかりますので、遺品整理について不動産屋目線で解説していきたいと思います。以下に、遺品整理が必要な中古戸建てに関する解説をまとめました。
遺品整理が必要な理由はさまざまです。主な理由としては、亡くなった方の居住していた物件や引っ越しをする方の旧宅の物品がそのまま残されている場合や、遺族が物品を整理する時間や能力を持たず、プロの遺品整理業者に依頼する必要がある場合などが挙げられます。また、不動産の取引が絡む場合は遺品の撤去費用を口約束を安易にしてしまうと以外に高額な費用が発生するので注意しましょう。弊社リフォーム業者でもありますので、意外に多く、家具の処分などを無償でお願いされることがありますが、一つ返事はしておりません。また、リフォームする場合は親族から相続して遺品が残っている場合は依頼に応じて解体と合わせて安価で処分させて頂いております。
通常、遺品整理を行う際には、まず遺族や所有者が業者を選びます。遺品整理の専門業者が良いでしょう。その後、業者との打ち合わせを行い、整理の範囲や日程、料金などを決めます。遺族や所有者は、必要な物品や思い出の品を選び、不要なものを整理業者に依頼します。整理業者は、遺品の処分や売却、寄付などを適切に行います。
遺品の所有権は相続人にあります。相続人が複数人いる場合は遺産分割協議によって決まります。相続人が決まっていない場合は遺言書の確認、法定相続人の確認を先に終わらせておく必要があります。出来れば相続手続きが完了している状態が望ましいです。
遺品整理には注意点があります。まず、亡くなった方の遺族や所有者は、大切な品物や思い出の品を見極める必要があります。親族が多い場合は更に注意が必要です。法的な手続きや遺産分割に関する事項も確認する必要がありますし、遺品に関しては気持ちの問題もありますので、注意が必要です。さらに、業者の選択においては信頼性や実績、料金などを検討することが重要です。実際遭遇したことはないですが、もしもお金があった見つかった場合など盗まれてしまう事もあるかもしれません。
遺品整理が必要な中古戸建ては、所有者の物品が残されているため、一時的に乱雑な状態になっていることがあります。状態も何パターンかに分けることができます。
パターン1全く手つかずの場合
昨日まで暮らしていたようなそのままの状態の場合、このような場合は、所有者や遺品の相続権利者に確認してもらう必要があります。所有者や遺品の相続権利者が無理な場合は信頼出来る専門の業者に依頼することをおススメします。
パターン2貴重品は撤去済
パターン2は貴重品は確認済みのケースです。整理して貴重品は撤去している場合でも思い出の品があるので注意が必要です。形見分けが終わっていない場合も考えられますので注意しましょう。
パターン3思い出の品は撤去済
財産分与も終わり形見分けも終わってあとは処分するだけという状態ですが、もしかしたら、残っている残置物が価値のあるものかもしれません。専門家に相談することをおススメします。
パターン4
整理は終わっており、ゴミや残置物処分をすればよい状態です。ここまできていたら問題はほとんどありませんが、この状態の場合でも処分に費用は必要です。
基本的にはこのようなパターンに分かれており、不動産の売買の際は、その遺品、残置物を残しておくとその所有者は誰なのか揉める元になります。そのような事が無いように処分して引渡しになります。また、このような残置物があったり居住中の場合は家具などに隠れて傷があったり雨漏りの痕があったりする場合があるので注意しましょう。
基本的には、遺品整理後には、物件が整理され、新たな利用者が住める状態になります。
「遺品整理が必要な中古戸建てについて解説」を行ってきましたが、家具が多くて物件の調査ができない場合でも性能向上リノベーションを行った場合は基本的にはカバーができます。また、残置物があった場合でも性能向上リノベーションを行う場合解体も伴いますので、廃材の処分費に入れて安価で対応できるようになります。
さいごに、遺品整理は感情的な負担や時間のかかる作業となる場合があります。そのため、プロの遺品整理業者の活用や遺族のサポートを受けることがおすすめです。
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宅地建物取引士 刈田 知彰
(かりた ともあき)
ハイウィルでは主に不動産の仲介をさせて頂いております。刈田です。
私が不動産業界に飛び込んでから早16年が過ぎました。最初に入社した会社は新築マンション・新築戸建ての企画・開発・販売までを行う会社でした。そこで新築マンションや新築戸建てのノウハウを学び営業してきました。当時の私は何の考えもなしに、中古は「保証もないし」「リスクが高い」と中古のデメリットのみを説明する営業ばかりをしてきました。あるとき自分の間違えを受け入れ、これからの日本は新築が脚光を浴びるのではなく中古流通×性能向上リノベーションが日本の住宅市場のスタンダードになっていくと確信し、現在は中古流通×性能向上リノベーションをメインに物件のご紹介をさせて頂くようになりました。
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