2023.05.15
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リフォームローンとは?住宅ローンと徹底比較
更新日:2024年3月11日
リフォームするとき、「リフォームローンと住宅ローンのどちらを組んだらいいのか」疑問をお持ちの方は多いのではないでしょうか。
多くの場合、リフォームの資金は現金もしくはローンを組むか、ローンを組む場合は住宅ローンかリフォームローンで賄われることが通常ですが、そもそもリフォームローンとはどのような金融商品なのかご存知の方は少ないのではないでしょうか。
今回は、リフォームローンの種類や住宅ローンとの違いについて解説していきたいと思います。
どのように融資を受けるか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
リフォームローンの基礎知識と住宅ローンとの違いについて解説します。両者の違いがわからないという方は、ぜひチェックしてみてください。
まずは、リフォームローンとは、その名の通り、リフォームに必要な資金を借りるためのローンのことです。
ローンによっては借り換えにも利用でき、リフォームと同時に住宅ローンの借り換えを行うこともできますし、住宅ローンと併用することも可能です。
リフォームローンは、住宅金融支援機構などの公的機関のほか、銀行や信用金庫、信販会社、不動産担保ローンなどの民間機関からも借りることができます。
リフォームローンと住宅ローンその違いは以下の通りです。
上の表のように、リフォームローンと住宅ローンの違いは多くあります。お手軽なのが、リフォームローンであり、担保提供など、ややこしいのが住宅ローンになります。すべてに当てはまるわけではないですが、住宅ローンは返済ができない場合に、自宅を担保に取られることによって、一部返済をしなくてよくなります。差額分は返済する必要はあります。無担保で大金を借入できるのがリフォームローンの特徴ではないでしょうか。
また、住宅ローンは保証料や担保すなわち抵当権設定費用が必要になってまいります。
続いて手続き面ですが、住宅ローンは事前審査から本審査を経てやっと借入することが可能ですが、リフォームローンは審査機関が短くなります。
そして、一番大きな違いが、借入限度額になります。リフォームローンは上限1000万円に設定してあることが多いですが、住宅ローンは1億円を限度額に設定してあることが多くなります。そのため、大きなリフォーム工事をする場合は複数社に依頼することなどもあります。また、金利や借入期間も住宅ローンの方が有利になります。
※利用する金融機関等によって異なります。お申し込みの際は、各金融商品の条件や特徴を必ずご確認ください。
それでは、リフォームをする場合、リフォームローンの方が金利や手数料が高いのに、あえてリフォームローンを利用するメリットは何なのでしょうか。
ここでは、リフォームローンならではのメリットを2つご紹介します。
柔軟な審査が可能
リフォームローンの大きなメリットは、審査が通りやすいということです。
リフォームローンは、住宅ローンと比べ審査が柔軟なところが多く、条件を満たせば借りられる可能性が高くなります。
20~70歳、「完済時80歳未満」「年収200万円以上」「勤続年数1年以上」など、比較的条件がクリアしやすいのもメリットです。
ただし、借入先によって条件は異なります。
また、住宅ローンが組めない方や、他に借金がある方は、住宅ローンよりもリフォームローンの方が適しているケースもあります。
手間やコストが少ない
また、リフォームローンを利用することで、手間や費用を抑えることができるのもメリットです。
住宅ローンを利用する場合、住宅を担保にするための手続きや書類、抵当権設定登記などさまざまな手続きが必要になります。
対してリフォームローンは、担保不要で登記を行う必要ないので、とにかく手軽に手続きが完了します。
1日で審査が終わることもあるので、スピーディーに資金を用意したいときにおすすめです。
リフォームローンは担保が不要と書きましたが、無担保だけでなく有担保のタイプも存在します。
ここでは、リフォームローンを有担保か無担保に分けて、2つのタイプを見ていきましょう。
無担保タイプ
無担保タイプは、土地や家屋に抵当権を設定せずに借りられるリフォームローンです。
水回りや外壁など、住宅の一部だけを修繕する1,000万円以下のリフォームなら無担保ローンで十分です。
金利は2~5%とやや高めですが、保証料や手数料が安く、登記費用も不要です。
申し込みは非常に簡単で、契約のために来店する必要がないのもメリットです。
有担保タイプ
有担保タイプとは、自宅を銀行や保証会社の担保に入れることで、高額な融資を受けることができるリフォームローンのことです。
有担保タイプは、増改築や間取り変更など、1,000万円以上の工事を行う場合におすすめです。
このタイプは、1~2%の低金利と1億円という高い借入限度額が特徴です。
ただし、保証料や登記費用などの諸費用も高くなるため、リフォーム金額が高額でない限り、このタイプの利用はおすすめしません。
リフォームローンを借りる際には、担保の有無の他に、以下の2点がチェックポイントになります。
金利タイプ
リフォームローンには、短期プライムレートに応じて変動する「変動金利」と、金利が変わらない「固定金利」の2種類があります。
リフォームローンを借りる際には、返済総額に影響する「金利」を確認することが重要です。
「変動金利」は、市場金利の変動に合わせて金利が上下するタイプです。なお、返済額が変わるので、返済計画が立てにくいというデメリットがあります。ただし、金利が下がることで返済額が下がる可能性があるというメリットもあります。
これに対して、契約時の金利で返済が続く「固定金利」は、返済計画が立てやすいというメリットがあります。しかし、市場金利が下がっても返済額が下がらないというデメリットがあります。
それぞれにメリット・デメリットがあるため、よく比較検討し、ご自身や市場の見通しに合った金利タイプを選択することが重要です。
返済方法について
月々のローン返済方法も見直す必要があります。
リフォームローンで活用できる返済方式は2つあります。「元利均等返済」と「元金均等返済」です。
「元利均等返済」は、元金と利息を合わせて、毎月一定額を返済していく方法です。
毎月の返済額が変わらないので、返済計画が立てやすいですが、元金の返済ペースが遅く、利息の返済額が多くなる点に注意が必要です。
これに対して「元金均等返済」は、毎月決まった元金に利息を上乗せして返済する方法です。元金を早く返すことができますが、最初に返済する金額が高くなることに注意が必要です。
返済のしやすさで考えれば「元利均等返済」総返済額が少なくなるは「元金均等返済」となります。
繰り上げ返済などを利用するとほとんど差は無くなりますが、繰り上げ返済を考えていない場合で、返済資金に余裕がある方は「元金均等返済」も検討してみるのもよいでしょう。
リフォームローンは、住宅ローンの一種で、手間や費用を抑えて柔軟な審査・融資が受けられるローンです。
住宅ローンよりも気軽に利用できる商品が多いので、リフォームのための資金準備を検討されている方は、ぜひご活用ください。
リフォームローンをご検討の方は、お気軽にお問い合わせください。
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著者情報
宅地建物取引士 刈田 知彰
(かりた ともあき)
ハイウィルでは主に不動産の仲介をさせて頂いております。刈田です。
私が不動産業界に飛び込んでから早16年が過ぎました。最初に入社した会社は新築マンション・新築戸建ての企画・開発・販売までを行う会社でした。そこで新築マンションや新築戸建てのノウハウを学び営業してきました。当時の私は何の考えもなしに、中古は「保証もないし」「リスクが高い」と中古のデメリットのみを説明する営業ばかりをしてきました。あるとき自分の間違えを受け入れ、これからの日本は新築が脚光を浴びるのではなく中古流通×性能向上リノベーションが日本の住宅市場のスタンダードになっていくと確信し、現在は中古流通×性能向上リノベーションをメインに物件のご紹介をさせて頂くようになりました。
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