2023.04.21
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収納が多い家は快適?メリット・デメリットを解説

更新日:2024年3月8日

収納が多い家は快適か?

 

 

はじめに

建物面積がある程度確保できる建物に関しては収納を多くとって床面積を増やせばよいと思いますが、狭小地や予算だって限りがあります。

今回は収納のメリットとデメリットを解説して参考にして頂きたいと考えました。まずはメリットから解説していきます。

 

収納が多い家のメリット

ここでは収納の多い家のメリットについてまとめたいと思います。

部屋は整理整頓しやすくより広々とした空間になる

収納スペースが多い家は、物を片付ける場所が確保できるので、家の中が散らかることなく、広々と快適に暮らせます。

家はいつまでもきれいに片付けておきたいと思う人は多いでしょう。

そのため、家の中が片付くように、収納スペースが充実している間取りを選ぶ人が多いでしょう。

 

家族構成が変わったときに困らないように、「生活スペースは十分だけど、収納スペースが足りない」ということがないように考えておくことが大切です。

 

家事がしやすくなる

収納スペースが多い家は、使い勝手がよく、家事もしやすいことが多いです。

収納スペースが充実していると、毎日の片付けが楽になり、掃除などの家事も捗ります。

家事の効率が少しでも上がれば、より快適な暮らしにつながるでしょう。

 

家族構成の変化にも対応しやすい

マイホームに長く住むと家族が増える可能性も考えられます。子供が生まれたり、両親と同居したりです。収納が多いと対応しやすくなります。例えば、収納部屋を居室に変更したり、部屋は確保できても、収納スペースがないと、快適な生活がしにくくなります。このように、収納スペースが充実していると、家族の人数が増加してもゆとりをもって対応することが可能です。

 

収納が多い家のデメリット

デメリットについてもお話したいと思います。

間取りによって部屋が狭くなることがある。

家を新築する際、あらかじめ収納スペースを確保した結果、家族の生活スペースとして使う部屋が狭くなるケースがあります。

そのため、間取りを設計する際には、収納スペースを確保することも大切ですが、家族の生活スペースも確保することが大切です

 

もノが増える傾向にある

収納力のある家は、意識して断捨離をしないと、簡単に物が増えてしまいます。

 

物が増えれば、引っ越しが必要になったときに荷造りや同じ収納力の家を探すのに時間がかかってしまいます。

さらに、モノが多すぎる結果、収納スペースに余裕がなくなり、モノの出し入れがしづらくなります。

そのため、物をなくしたり、同じ物を買ってしまったりと、整理整頓がうまくいかないこともあります。

 

将来的には使いづらくなるかも

例えば、床下収納やロフトは、長く住むことを考えると、荷物の上げ下ろしの負担が大きく、高齢になると使いづらくなる可能性があります。

 

住まいをすっきり快適に保つためには、常に収納スペースを充実させることが大切です。

収納スペースが使いにくいと、モノの出し入れが億劫になり、スペースを無駄にしてしまうこともあります。

無駄なスペースを作らないためにも、生活動線や家族構成を考えた間取りや収納方法が必要です。家族構成を考えて、無駄なスペースを作らないようにしましょう。

 

収納のバリエーション

収納と一括りにしても収納には様々なバリエーションがございます。特化すればするほど、それぞれに対してより便利に利用することができますが、逆にその他に事に対応しにくくなるという側面もあります。ここでは収納のバリエーションについて解説します。

キッチンスペース

調理器具や調味料、食材のストックなど、何かとモノが多くなりがちなキッチン。キッチンに大型のウォールシェルフを設置したり、キッチンスペース横にパントリーを設けたりすることで、広々とした収納スペースを確保することができます。また古いシステムキッチンと新しいシステムキッチンではキッチンそのもの自体の収納能力がまるで違います。中古住宅を購入した場合や今現在賃貸などで最新のシステムキッチンをご存じでない方は、ショウルームなどでキッチンを見学してみましょう。

 

玄関

玄関は家族の靴やレジャーグッズ、傘などモノが多いので、玄関の収納力アップにシューズクローゼットがおすすめです。

 

シューズクローゼットも生活の流れを考慮した土間収納は、大容量で実用的な収納です。

 

かさばるアウターやアウトドア用品など、外で使うものは玄関近くに収納することで、搬入や片付けにとても便利です。

 

便利な分、その分収納に床面積を取られてしまいます。家の全体的な大きさを考慮して設置することが重要です。

 

納戸と小屋裏収納

納戸や小屋裏収納は、普段使わない季節物や、扇風機やこたつなどの家電製品、かさばるレジャー用品などの収納スペースとして活用できます。

小屋裏収納を設置する場合、階段を設けることで荷物の出し入れがしやすくなります。ですが、不安定ですので老後の利用は避けて考えた方が良いと思います。

またウォークインクローゼットなどは、奥行きがありますので、割と大きなものまで収納できますが、その分奥にしまったものが見つかりにくくなって不要なものまで保管してしまう事です。

 

ここで面白い考え方をご紹介します。例えば30坪のお家を5000万円で購入した家50年住むとします。年間100万円です。1坪3万円、1帖1.5万円かかるわけです。つまり、押入にものを入れると年間1.5万円必要になるという考え方です。7年ねかしたら10万円を超えるわけです。この金額と保管したものの価値を比べるという考え方です。

 

まとめ

収納が多い家には、メリットもデメリットもあります。

 

収納を意識した間取りを設計する場合は、以下のような点に配慮することが大切です。

 

壁付け収納で立体的に収納力を計算する。

リビング(LDK)の使い方、ウォークインクローゼットは本当に必要か、デッドスペースを収納にして活用、補助的に小屋裏収納、ロフト、クラ、床下収納を検討する。

 

家族構成を考えて最適な収納にする例えば女の子ならクローゼットを充実、男の子ならシューズクロークを優先など。

また、なにを収納するかを決めることも重要ですが、余裕をもって収納を作っておくこと、そして、あくまで収納は部屋を広く活用する為の補助という考え方を忘れてはいけません。

どこに収納スペースを作るかを重視して間取りを検討することが大切です。

 

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著者情報

宅地建物取引士 刈田 知彰

      (かりた ともあき)

ハイウィルでは主に不動産の仲介をさせて頂いております。刈田です。

私が不動産業界に飛び込んでから早16年が過ぎました。最初に入社した会社は新築マンション・新築戸建ての企画・開発・販売までを行う会社でした。そこで新築マンションや新築戸建てのノウハウを学び営業してきました。当時の私は何の考えもなしに、中古は「保証もないし」「リスクが高い」と中古のデメリットのみを説明する営業ばかりをしてきました。あるとき自分の間違えを受け入れ、これからの日本は新築が脚光を浴びるのではなく中古流通×性能向上リノベーションが日本の住宅市場のスタンダードになっていくと確信し、現在は中古流通×性能向上リノベーションをメインに物件のご紹介をさせて頂くようになりました。

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著者情報 刈田知彰

 

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