2022.12.26
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家を買って後悔~欠陥住宅を見抜けなかった~
更新日2024/1/16
はじめに
マイホーム購入を成功させるためには、先人たちの家を買って後悔した理由を知り、自らは後悔しないように対策しておくことが重要です。
家を買った経験者はどんな後悔をしているのか調べてみました。
また、後悔のポイントを整理し後悔しない言え創りをする為に方法についかて触れたいと思います。
ここでは、家を買って後悔した理由について紹介します。
①住宅ローン返済に困って後悔
予想外の収入減や出費の増加が続き、住宅ローンの返済に苦労して後悔する人が多いようです。
・奥様の収入が急に減った。
・育児関連費用が予想以上にかかった。
・安いと思って中古物件を購入したが、リフォームや設備などの維持費がかさんでしまった。
などの利用があげられます。
住宅ローンを組むと、返済期間が最長で35年になることもあるので、その間の不測の事態に備える必要があります。
住宅ローンの返済期間と支出が重なると、返済が困難になることが多いので、注意が必要です。
➁間取りや部屋の広さに不満がある場合の後悔
間取りや部屋の広さに不満がある場合の後悔
家を購入するまでは気にならなかったのに、入居して短期間で後悔する方もいらっしゃいます。
こうした間取りなどへの不満は、家の価格や立地を優先する人に多いようです。
家を買う前に住みたいイメージがあっても、間取りや部屋の広さに関する問題は、実際に住んでみないとわからないことが多いようです。
③安価な住宅が想像以上に老朽化していて後悔
中古住宅を購入する際、費用を抑えるために低価格の物件を購入すると、その物件が築15年以上経っていることに気づくことがあります。
築15年以上経過している物件は、家の様々な部分に傷みが目立ち始め、定期的なメンテナンスや大規模な修繕が必要になってきます。
築10年以内の物件の購入を検討される際には、瑕疵担保責任保険に加入できるかどうかをご確認ください。
ただし、瑕疵担保責任保険に加入していても、必ずしも住宅のすべての部分が補償されるわけではありません。
補償の対象となるのは、構造上主要な部分と、雨水の侵入を防ぐ部分に限られます。
例えば、シロアリの被害があったとしても、それは補償の対象にはなりません。
この保険の内容をご理解いただいた上で、ご検討いただければと思います。
④周辺環境・立地への後悔
家に対する後悔の中には、立地や周辺環境に関するものもあります。
家を購入する前に周辺環境を調べたとしても、住んでみて初めてわかることがあります。
長く住んでいると、「スーパーが意外と遠くて、毎回買い物に行くのが大変」「昼間は静かだけど、夜は騒がしい」ということもあります。
また、通勤に時間がかかると、毎日の通勤が負担になり、家では満足していても立地で後悔する人もいるようです。
⑤その他
その他の後悔についてまとめたいと思います。
家族構成の変化による後悔
近隣トラブルによる後悔
ハウスメーカーや工務店選びを失敗し後悔
子供の進学で後悔
などがありました。
①②④⑤に関しては自身の問題そして選択の際の妥協が大きな原因となります。また、自分自身の潜在的な希望を自分で理解して、不動産の担当や建築の担当に伝えきれていないことが原因です。今回は③の内容を深堀したいと思います。
また①②④⑤に関して資産性の高い住宅を購入及び資産価値が保たれるリノベーションを行う事が重要になります。最悪売却するという手段が残るからです。この資産価値については別のページでも解説したいと思います。
新築住宅では、建物の検査を5回以上行う会社が多いですが、それでも欠陥住宅に当たってしまう可能性は0ではありません。ちょっとした勘違い、見逃しからそういった事態が発生してしまう可能性があります。築年数が古い物件は一旦おいておいて、当たり前ですが中古住宅も元々は新築の建物だったので、検査をしてチェックをしています。中にはテレビで見るような悪質なものから、ちょっとしたミスのもの材料の強度不足など欠陥の度合いもいろいろとあります。これら欠陥住宅に理由は分かれますが、欠陥住宅はある方法を利用することで見抜ける可能性があります。
その方法とはインスペクションと言われています。
インスペクションとは、住宅の設計・施工に詳しい建築士などの専門家が、住宅の劣化や不具合の状況について調査を行い、欠陥の有無や補修すべき箇所、その時期などを客観的に検査するものになります。現在では建物状況調査を行える者が2017年2月に「既存住宅調査技術講習登録規定」が制定され、国土交通大臣が登録した機関によって「既存住宅状況調査技術講習」を実施する仕組みが制度化された。この講習は住宅のインスペクションに関するものであり、これを修了した「既存住宅状況調査技術者」もインスペクターと呼びます。
現在では既存住宅の媒介契約に当たって交付する書面に、建物状況調査を実施する者の斡旋に関する事項が有り、重要事項説明書に当たって、建物状況調査に実施の有無及びその結果の概要を説明しなければなりません。
一見安心できるようですが、そうではありません。実はインスペクションによって見ることができるのが、建物の破壊を伴わない箇所に限るのです。
中古住宅で雨漏りなどがある物件は雨染みが発生したり、においである程度熟練した住宅関係者には見分けることが可能ですが、稀に壁を破壊してみないとわからない箇所があります。いいえ、築年数が古い物件ではほとんどのケースで強弱はありますが、雨染みが見られます。新しい物件でも破壊してみたら雨染みがあるかもしれません。つまり、雨漏りが起こっている可能性があります。見極めることが非常に分かりにくくなります。基礎部分などもそうです。現在建てられている新築では床下や天井点検口が必ずありますが、築年数が古い物件にはありません。このような物件を調べるためには床や天井や壁に穴をあける必要がでてまいります。しかも万全を期すなら1か所ではなく何か所も穴をあけて確認する必要がでてきてしまります。結論インスペクションでは完璧に欠陥住宅を見抜く事が出来ないのです。
また、リフォームに想像以上の費用がかかるケースも考えられます。
例えば10帖のリビングと6畳の和室、和室とリビングの間仕切りを撤去してリビングを広くしたいという希望を伝えたところ、「壁の撤去は費用があまりかかりませんよ」と案内をしてもらった不動産会社の営業にいわれました。いざリフォーム会社に依頼すると、その壁は重要な壁でそもそも撤去することができない(補強の必要あり)どうしてもしたいので費用の上乗せが必要になってしまったなどのケースがそれにあたります。
結論性能向上リフォームを行う!
性能向上リノベーションでは全体的に判断して見積もりをだしますので、費用が大きく異なることは考えにくくなります。また、他のページでも紹介していますが、そもそも耐震性能と断熱性能が中古住宅の場合は根本的に足りていません。日本の住宅は強いと言われますが、同時に日本ほど災害が多い国は多くはありません。耐震等級3以上断熱性能はZEH基準(断熱等級5)で家を強くすることによって安心安全な生活を送る事が可能になるのです。
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著者情報
宅地建物取引士 刈田 知彰
(かりた ともあき)
ハイウィルでは主に不動産の仲介をさせて頂いております。刈田です。
私が不動産業界に飛び込んでから早16年が過ぎました。最初に入社した会社は新築マンション・新築戸建ての企画・開発・販売までを行う会社でした。そこで新築マンションや新築戸建てのノウハウを学び営業してきました。当時の私は何の考えもなしに、中古は「保証もないし」「リスクが高い」と中古のデメリットのみを説明する営業ばかりをしてきました。あるとき自分の間違えを受け入れ、これからの日本は新築が脚光を浴びるのではなく中古流通×性能向上リノベーションが日本の住宅市場のスタンダードになっていくと確信し、現在は中古流通×性能向上リノベーションをメインに物件のご紹介をさせて頂くようになりました。
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