2026.03.18
不動産ガイド

中古一戸建てリノベーションの費用相場|部位別・築年数別で徹底解説

「中古一戸建てリノベーションの費用相場|部位別・築年数別で徹底解説」というタイトルと、費用やポイントを示す図解が配置された、明るくリノベーションされたリビングキッチンの画像目次

1. はじめに|リノベーション費用の「相場感」をつかもう

「中古一戸建てを買ってリノベーションしたいけど、いくらかかるの?」。これは私がお客様から最も多く受ける質問のひとつです。

不動産業界16年の経験から申し上げると、リノベーション費用は「どこまでやるか」で大きく変わります。同じ築25年の家でも、300万円で済む場合も1,500万円かかる場合もあるのです。

この記事では、部位別・予算別の費用相場と、失敗しないためのポイントを現場のリアルな数字でお伝えします。

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2. フルリノベーションの費用相場

まずは、家全体をリノベーションする「フルリノベーション」の相場です。

建物規模 フルリノベ費用目安
延床60~80m2(2階建て) 800万~1,200万円
延床80~100m2(2階建て) 1,000万~1,500万円
延床100~120m2(2階建て) 1,200万~1,800万円
延床120m2以上 1,500万円~

フルリノベーションとは、構造体(骨組み)だけ残して内装・設備・断熱をすべてやり直す工事です。「スケルトンリノベーション」とも呼ばれます。新築同様の住み心地になりますが、新築を建てるより約3~5割安く済みます。

3. 部位別のリノベーション費用

部分的なリノベーションの場合の費用目安です。

リノベ内容 費用目安 工期目安
キッチン交換 80万~200万円 3~7日
浴室交換 80万~150万円 3~5日
トイレ交換 20万~50万円 1~3日
洗面台交換 15万~40万円 1~2日
水回り3点セット(キッチン+浴室+トイレ) 200万~400万円 1~2週間
水回り4点セット(+洗面台) 250万~450万円 1~2週間
外壁塗装 60万~120万円 2~3週間
屋根塗装・葺替え 50万~150万円 1~2週間
間取り変更 50万~200万円 2~4週間
フローリング張り替え 30万~80万円 2~5日

私のお客様で最も多いのが「水回り3点セット+フローリング+クロス」という組み合わせで、費用は300~500万円程度です。見た目が劇的に変わるので、満足度が高いプランです。

4. 構造補強(耐震・断熱)の費用

見た目のリノベーションよりも優先すべきなのが、構造補強(耐震・断熱)です。家族の安全と快適性の基盤であり、私は必ず最初に検討することをお勧めしています。

工事内容 費用目安 対象
耐震診断 10万~25万円 全ての中古住宅
耐震補強工事 100万~200万円 特に旧耐震(1981年前)
断熱リフォーム(壁・天井・床) 100万~250万円 築20年以上
内窓設置 30万~80万円 全ての住宅におすすめ
基礎補強 50万~150万円 基礎にクラックがある場合

特におすすめなのが内窓の設置です。断熱性能が劇的に向上し、結露防止・防音効果もあります。2026年度の「先進的窓リノベ2026事業」で補助金が出るため、リノベーションと同時に施工するのがお得です。

5. 費用を左右する5つの要因

  1. 築年数:古いほど補強箇所が増え、費用が上がる傾向
  2. 建物の状態:雨漏り・シロアリ被害があると追加費用が発生
  3. 希望するグレード:ハイグレードの設備を選ぶほど高額に
  4. 間取り変更の有無:構造壁の移動が伴うと費用増
  5. 施工会社の選択:大手と地元工務店で約2~3割の価格差があることも

???? 施工現場からのアドバイス

リノベーションで最もよくある失敗が「解体してみたら想定外の劣化が見つかった」というケースです。壁を開けたら雨漏りで柱が腐食していた、床下にシロアリ被害があった、といった事例です。

だからこそ、見積もり時には必ず「予備費用として総額の10~15%を見込んでおいてください」とお伝えしています。1,000万円のリノベーションなら、100~150万円の予備費を確保しておくと安心です。

6. 予算別モデルプラン

予算 できること おすすめの人
300万円 水回り3点セット交換 築15年以内で水回り中心に更新したい方
500万円 水回り+フローリング+クロス 見た目も機能もリフレッシュしたい方
800万円 上記+断熱+耐震補強 構造補強も含めて安心の住まいにしたい方
1,200万円以上 フルリノベーション 新築同様の住まいにしたい方

私の経験では、500~800万円の予算帯が最もコスパが良いゾーンです。見た目も機能も大きく向上し、構造補強も組み込めるため、安全性と快適性のバランスが取れます。

7. 補助金・減税制度をフル活用

リノベーションに使える補助金・減税制度を整理します。

制度名 補助内容 ポイント
みらいエコ住宅2026事業 リフォーム最大100万円 旧省エネ基準未満の住宅が対象
先進的窓リノベ2026事業 内窓設置等に補助 断熱リノベと組み合わせがお得
住宅ローン減税 ローン控除の適用拡大 省エネリノベで対象になる場合あり
固定資産税の減額 耐震・バリアフリー工事で減額 工事完了後に申請
区市町村の独自補助 自治体により異なる 事前に各自治体のHPで確認

特に注目すべきは、「みらいエコ住宅2026事業」と「先進的窓リノベ2026事業」の併用です。内窓設置と水回りリフォームを同時に行うことで、補助金を最大限に活用できます。なお、補助金制度は毎年内容が変わるため、必ず最新情報を確認してください。

8. 失敗しないための5つのルール

  1. 構造補強を最優先にする:見た目より安全性が先。耐震・断熱は必ず検討
  2. 予備費用を確保する:総額の10~15%を予備費として見込む
  3. 複数社から見積もりを取る:最低3社から見積もりを取り、内容と価格を比較
  4. 完成イメージを共有する:写真や図面で「こうしたい」を明確に伝える
  5. 工程表をもらう:いつ何が完成するかを明確にし、進捗を確認する

私の経験では、「完成イメージの共有不足」がトラブルの最大の原因です。「思っていたのと違う」を防ぐために、PinterestやInstagramで理想のイメージを集めて施工会社と共有することをおすすめします。

9. リノベーション会社の選び方

リノベーションの成否は、施工会社選びで決まると言っても過言ではありません。

選ぶ際のチェックポイント

  1. 実績と施工事例:同様の工事実績があるか確認
  2. 見積もりの詳細さ:「一式いくら」ではなく、内訳が明確な見積もりを出す会社
  3. 保証内容:工事後の保証期間と範囲を確認
  4. 担当者の対応:質問に丁寧に答えてくれるか。相性も大事
  5. 中間マージンの有無:元請け・下請けの構造を確認。直接施工だとコストが抑えられる

10. まとめ|リノベーションは「投資」である

中古一戸建てのリノベーションは、単なる「修繕」ではなく「住まいへの投資」です。

この記事のポイント:

  • フルリノベーションは800万~1,500万円が目安
  • 水回り3点セットで200~400万円、耐震補強で100~200万円
  • 500~800万円の予算帯が最もコスパが良い
  • みらいエコ住宅2026事業で最大100万円の補助金
  • 予備費用として総額の10~15%を見込むこと
  • 構造補強を最優先に、見積もりは最低3社から

リノベーションで大切なのは、「正しい順番で、正しいパートナーと進める」ことです。まずはリノベーション向きの物件探しから始めてみませんか。

刈田知彰

宅地建物取引士 刈田 知彰(かりた ともあき)

中古住宅売買の専門家。不動産業界16年のキャリアを持ち、新築マンション販売から中古戸建て・リノベーション専門へ転向。「買ってからがスタート」をモットーに、構造・耐震・断熱など建物の本質を見極めた住まい選びをサポートしています。

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