築年数や価格、立地など、様々な条件と天秤にかけながら理想の住まいを探す中古物件。しかし、夢のマイホームを実現したはずが、後から「こんなはずじゃなかった…」と後悔する人が後を絶ちません。
実際、購入者の70%が「中古物件購入を後悔している」という調査結果も。住宅ローンは長期に渡る大きな買い物なだけに、後悔は避けたいところ。
「予算内で希望通りの物件が手に入る」というメリットがある反面、新築物件に比べてリスク管理の見極めが難しいのも事実。
そこで今回は、数々の購入希望者の夢を叶え、時には厳しい現実も伝えてきた不動産のプロ、刈田が、中古物件購入で陥りやすい落とし穴とその対策を分かりやすく解説いたします。
中古物件は新築物件に比べて価格が安く、立地条件の良い物件を見つけやすいというメリットがあります。しかし、築年数によっては修繕費用がかさむ可能性もあり、住宅ローン減税などの優遇制度が少ないというデメリットも。購入後に後悔しないためには、メリット・デメリットをよく理解し、自分のライフスタイルや予算に合った物件を選ぶことが重要です。物件の状態をしっかり確認し、不安な点は専門家に相談しましょう。
中古物件のメリット
中古物件は価格が安いだけじゃなく、間取りや周辺環境など、実際に住んだ方のリアルな情報が手に入りやすいのも大きなメリットですよね。新築物件の広告って、魅力的に見えるように作られている場合もあるから、入居してみたら「イメージと違った…」なんてことも。その点、中古物件なら、内見時に近隣住民の方とすれ違ったり、日当たりや騒音なども自分の目で確かめられるので、失敗も少ないと言えるでしょう。さらに、築年数が経っている分、周辺環境が整っていることも多く、生活利便性の高さが魅力です。
購入費用が安い
中古物件は価格が魅力ですが、購入後に「失敗した…」と後悔するケースも。築年数が浅くても、設備の修繕費用が新築以上に掛かることも。物件価格だけでなく、リフォーム費用や修繕積立金なども考慮して、予算計画を立てましょう。中古一戸建ては、建物調査で不具合が見つかる場合も。修繕費用がかさむ可能性もあるので、購入前にしっかりとした建物診断を行うことが大切です。
物件の状態を事前に確認できる
中古一戸建てを購入する際、「こんなはずじゃなかった…」と後悔しないためには、物件の状態を事前にしっかりと確認することが重要です。築年数が経っている中古物件は、新築物件に比べて、経年劣化による傷みがある場合も。しかし、内覧や書類確認をしっかり行うことで、安心して住めるかどうかを判断できます。例えば、雨漏りの跡がないか、床の傾きはないかなどを自分の目で確かめましょう。また、シロアリ被害や耐震性に関する書類も確認が必要です。不安な点は不動産会社に相談し、納得してから購入を決断しましょう。
立地条件が良い物件が多い
中古の一戸建てを購入する際、「立地」で後悔するケースは少なくありません。閑静な住宅街は魅力ですが、最寄り駅からの距離やバス停の便が悪ければ、毎日の通勤や通学が負担になることも。
また、スーパーや病院など、生活に必要な施設が近くにない場合も不便を感じます。中古物件を選ぶ際は、間取りや価格だけでなく、実際に現地を訪れて周辺環境をしっかりチェックすることが大切です。地図上ではわからない日当たりや騒音なども確認しておきましょう。
資産価値が安定している
中古物件の購入で後悔しないためには、資産価値が安定しているかどうかを見極めることが重要です。築年数が経過していても、立地条件が良く、建物の状態が良好であれば、価値が大きく下落するリスクは低いと言えます。特に、駅徒歩10分以内や、スーパー、病院などの生活利便施設が徒歩圏内にある物件は、需要が高く、資産価値が安定する傾向があります。さらに、耐震性や省エネ性能など、住宅性能評価書を取得している物件を選ぶことも、将来のリスクヘッジになり、安心材料となります。
中古物件のデメリット
中古物件を購入する際、「本当に大丈夫かな?」と不安になる方もいるのではないでしょうか。新築物件に比べて価格が安いなどメリットも多い一方で、いくつか注意しておきたい点があります。
まず、設備が古い場合があるという点です。築年数によっては、給湯器やエアコンなどが交換時期を迎えていることも。購入後に思わぬ出費につながる可能性もあるので、事前に確認が必要です。また、間取りやデザインが古い場合も。ライフスタイルに合わず、リフォームが必要になるケースもあります。さらに、住宅ローン控除など、新築物件と比べて利用できる制度が少ない点も考慮しなければなりません。
これらのデメリットを踏まえた上で、メリットとデメリットを比較検討することが大切です。
古い物件は劣化が目立つ
築年数の経過した中古物件では、どうしても劣化が目立ちます。例えば、外壁のひび割れや屋根の劣化は、建物の寿命に直結する深刻な問題になりかねません。内装も同様で、フローリングの傷みや壁紙の剥がれなどは、入居後の快適性を大きく左右します。
もちろん、これらの劣化はリフォームで解消できる場合もありますが、高額な費用が発生することも。中古物件を購入する際は、目に見える部分だけでなく、隠れた部分の劣化も見極めることが大切です。劣化の程度によっては、購入後の修繕費用が大きな負担になってしまう可能性も考慮しなければなりません。
設備の老朽化に注意
築年数の経過した中古物件では、設備の老朽化は避けて通れません。特に、給排水管や電気配線は、目視しにくい部分だけに注意が必要です。築20年以上経過している場合、配管の劣化による水漏れや、電気容量不足によるブレーカーダウンのリスクが高まります。購入前の内覧時には、これらの設備の状態をしっかり確認しましょう。専門業者による点検を依頼する方法もあります。安心して快適に暮らせるよう、設備の状態を見極めることが大切です。
築年数が重要な要素
中古の一戸建てを選ぶとき、築年数は気になるポイントですよね。築年数が古いと、耐震性や設備の老朽化が心配という声もよく聞きます。しかし、それは本当でしょうか? 実は、築年数が古いからといって、必ずしも悪いわけではありません。例えば、昭和56年以降に建てられた物件は、現行の耐震基準に適合しているか、耐震改修で対応できる可能性が高いです。また、設備は最新のものに交換できる場合もあります。築年数が古い物件は、価格が割安な場合が多く、間取りやデザインに魅力を感じることもあるでしょう。築年数だけに囚われず、物件の状態を見極めることが大切です。
築50年の古民家に一目惚れ!当初は不安もありましたが、耐震補強や断熱リフォームをしっかり行うことで、新築にはない趣と快適さを手に入れました。間取りも自分好みに変更できたので、家族みんな大満足です。中古物件は、予算を抑えつつ理想の住まいを実現できる点が魅力ですね。焦らずじっくりと時間をかけて、あなたにぴったりの一戸を見つけましょう!
新築よりも安く、資産価値の高い物件を購入
新築物件に憧れる方も多いでしょう。しかし、中古一戸建ては初期費用を抑えられ、資産価値の高い物件に出会える可能性を秘めています。
新築は建築費や広告費が価格に上乗せされ、購入と同時に価値が2割ほど下落すると言われています。一方、適切に管理された中古物件は、築年数が経過しても土地の価値が残りやすいです。
東京都世田谷区の閑静な住宅街では、築30年の戸建てが新築時と変わらない価格で取引されるケースも珍しくありません。価値の下落リスクが低い分、売却時に有利に働く可能性も期待できます。
リフォームで理想の住まいを実現
中古一戸建てを購入する際、「リフォームで自分好みに変えられるから」と安易に考えていませんか? 確かにリフォームは、間取り変更や設備の最新化など、理想の住まいを実現する有効な手段です。しかし、いざリフォームを始めると、予想以上のコストや工期がかかることも。中古物件購入後に「こんなはずじゃなかった…」と後悔しないためには、事前に必要なリフォーム費用や工事期間をしっかり把握しておくことが重要です。信頼できる不動産会社やリフォーム会社に相談し、具体的なプランや見積もりを出してもらいましょう。
前の家を売却してお得に住み替え
中古一戸建てに買い替える際、「前の家は売却したほうがお得なの?」と迷う方もいるのではないでしょうか。結論から言うと、多くの場合、売却した方がお得になります。売却益に所得税がかかるケースもありますが、住み替えローンなどを活用すれば、売却益を次の家の頭金に充てることも可能です。資金計画を立てやすく、住宅ローン減税などの優遇制度も受けられる可能性があります。売却活動や引越しなどで手間はかかりますが、長い目で見てお得になるケースが多いでしょう。
中古物件の魅力は価格の手頃さだけではありません。しかし、注意すべき点を見落とすと、後々「こんなはずじゃなかった…」と後悔することに繋がる可能性も。よくある失敗例として、築年数だけに気を取られ、建物の状態をしっかり確認しなかったというケースが挙げられます。目に見える部分だけでなく、床下や屋根裏など、専門家による入念なチェックが安心に繋がります。また、周辺環境を調べなかったばかりに、騒音や日当たりの悪さに悩まされるケースも。購入前の内覧や周辺調査は面倒がらずに、時間をかけて行いましょう。
内装がボロボロで後悔
中古一戸建てを購入する際、多くの方が内覧で室内をチェックしますよね。しかし、築年数が経過している物件の場合、「クロスは新しくても、いざ住んでみたら内装がボロボロだった…」なんてことも。例えば、壁を剥がしてみたらシロアリ被害が!なんてことも。表面上の綺麗さだけで判断せず、内覧時には床下や屋根裏までしっかり確認することが大切です。また、不動産のプロである私たちのような宅建士に相談すれば、安心して中古物件を購入できますよ。
急いで購入して価値が下がった
焦って中古物件を購入したばかりに、後から「しまった!」と後悔するケースは少なくありません。例えば、築年数や間取りだけを確認して勢いで購入を決めてしまい、いざ住んでみたら近隣トラブルに悩まされた、なんてことも。中古物件は一軒一軒状態が異なるため、周辺環境を含め慎重に確認することが重要です。信頼できる不動産会社に相談しながら、時間をかけて理想の物件を見つけましょう。
地震に弱く、改築が難しい物件
築年数の古い中古一戸建ての中には、耐震基準の観点から地震に弱い物件が存在します。1981年(昭和56年)以前に建てられた物件は、現行の耐震基準を満たしていない可能性があり、大地震発生時の倒壊リスクが懸念されます。
耐震診断や補強工事が必要となるケースもありますが、費用がかさみ、希望する改築が難しいことも。築年数だけでなく、耐震基準適合証明書の有無や、過去の改修履歴なども確認し、安心して暮らせるか慎重に見極めましょう。
最寄り駅までの距離が想定外に長い
「最寄り駅まで徒歩10分」なんて物件情報でよく見かけますよね。でも、実際に歩いてみたら想像以上に遠く感じること、ありませんか?
駅までの道のりは、アップダウンや信号待ちで体感時間が大きく変わります。日々の通勤・通学で、この「ちょっとの差」が大きなストレスに繋がることも。
さらに、雨の日や夏の暑い日などは負担も倍増です。駅までの道のりもしっかりチェックして、後悔のない物件選びをしましょう!
住宅ローンの返済が厳しくなった
住宅ローン返済の苦しさは、誰しもが不安に感じる点でしょう。特に中古物件購入後、予期せぬ出費がかさみ、返済が厳しくなるケースも少なくありません。例えば、築年数が経過した物件では、リフォーム費用が当初の見積もりより膨らんでしまうことも。さらに、固定資産税や都市計画税といった税金、建物のメンテナンス費用なども考慮する必要があります。住宅ローン返済に行き詰まらないためには、購入前の資金計画が重要です。専門家である不動産会社に相談し、購入後の諸費用まで含めた資金計画を立て、無理のない返済計画を立てましょう。
外装リフォームを怠った結果
築年数の経過した中古一戸建てでは、外壁の劣化は避けられません。外壁塗装の剥がれを放置すると、雨水が侵入し、構造材を腐食させることも。結果として、大規模な修繕が必要となり、当初予定していなかった高額な費用が発生するケースも少なくありません。定期的なメンテナンスを怠ると、住まいの寿命を縮めるだけでなく、資産価値も大きく下落させてしまう可能性があります。
湿気の多い住宅を購入してしまった
うっかり湿気の多い中古一戸建てを購入してしまうと、後悔の原因になることも。カビの発生や建材の腐食は、健康にも悪影響を及しかねません。内見時は晴れた日だけでなく、雨の日も訪れてみましょう。壁紙の剥がれや窓のサッシ部分に結露がないか、押入れや収納スペースにカビ臭さがないかなど、湿気のサインを見つけることが大切です。床下や天井裏の換気設備も忘れずにチェックし、少しでも不安があれば専門家に相談するのが安心です。
配管の劣化に気づかなかった
築年数が経過した中古一戸建てでは、配管の劣化は見逃せないポイントです。目に見えない部分だけに、入居後に水漏れなどのトラブルが発生して初めて気づく、というケースも少なくありません。
例えば、床下や壁の中など、普段は確認しにくい箇所で配管が腐食し、水漏れを引き起こすことがあります。
このような事態を避けるためには、購入前の内覧時に、水回り設備を注意深くチェックしたり、専門業者による配管調査を検討するなど、事前に対策を講じておくことが大切です。
不要な設備を付けてしまった
中古一戸建てを購入する際、付いていたら便利そうだと安易に設備を追加してしまうケースは少なくありません。しかし、後々「これは要らなかったかも…」と後悔するケースも。例えば、浴室乾燥機。花粉の季節や雨天時に洗濯物を乾かせるのは便利ですが、その頻度と設置費用を考えると、自然乾燥で十分だったと感じる方もいるようです。また、床暖房も、初期費用やランニングコストを考えると、設置範囲を絞るなど、本当に必要な範囲を見極めることが大切です。設備は一度設置してしまうと、取り外すにも費用が掛かります。必要性を慎重に見極め、本当に快適な住まいを実現しましょう。
住宅周辺がたまり場になっていた
中古物件を購入して後悔するポイントの一つに、周辺環境の問題があります。内見時には気づかなかったものの、住み始めてから「住宅周辺が溜まり場になっている」というケースも少なくありません。騒音やゴミ問題など、日常生活に支障が出る可能性もあります。特に、夜間に騒がしくなる可能性もあり、ファミリー層はもちろん、単身者にとっても不安要素となるでしょう。購入前に、曜日や時間帯を変えて周辺環境を確認することが重要です。昼間は静かでも、夜間は人通りが少なくなるなど、時間帯によって雰囲気が変わる場合もあるため注意が必要です。
交通量が多くて騒音に悩まされた
中古物件を購入した後で、「こんなはずじゃなかった…」と後悔するポイントは意外と多いものです。例えば、交通量の多い道路に面した物件を購入した場合、騒音に悩まされることになりかねません。内見の際は、昼間だけでなく、交通量の増える朝夕や夜間も確認することをおすすめします。時間帯によって交通状況が大きく変わる場合もありますし、夜間は静かな住宅街でも、朝夕は通勤・通学の車が多く騒がしいというケースもあるからです。
ご近所に同年代がいなくて不安
中古一戸建てを購入する際、周りの環境は気になりますよね。特に、「ご近所に同年代の方がいるのか」は、若い世代にとって大きなポイントです。
「子どもが生まれた時に、近くに同年代の家族がいたら安心だな」「子育ての悩みを相談できる人がいたら心強いな」そう思うのは当然のこと。
しかし、安心してください。たとえ、ご近所に同年代の方が少なくても、地域と繋がれる方法はたくさんあります。例えば、地域のサークル活動やイベントに参加したり、公園で子どもを通じて他の親御さんと交流したり。
新しい土地での出会いは、きっとあなたの人生を豊かにしてくれるでしょう。重要なのは、地域に飛び込んでみる勇気を持つことかもしれません。
中古物件の購入は、新築に比べて価格が抑えられるなど、多くのメリットがある一方で、「こんなはずじゃなかった…」と後悔するケースも少なくありません。
事前にしっかり準備しておくことが後悔を防ぐ最大の秘訣です。
まず、物件の状態を把握するため、内覧は複数回行いましょう。
日当たりや風通し、周辺環境のチェックも忘れずに行いましょう。
また、住宅ローンについても、返済計画を綿密に立て、無理のないプランを選びましょう。
不動産会社選びも重要です。
信頼できる会社かどうか、親身になって相談に乗ってくれるかを見極めましょう。
住宅ローン減税を活用する
中古物件の購入で後悔しないためには、資金計画が重要です。住宅ローン減税などの制度を上手く活用すれば、当初よりも少ない負担で購入できる可能性があります。住宅ローン減税は、年末のローン残高に応じて所得税が還付される制度です。適用条件など細かい内容は毎年変更される可能性があるので、注意が必要です。中古物件は、新築物件と比べて価格が抑えられていることが多いですが、リフォーム費用なども考慮して資金計画を立てましょう。専門家である不動産会社や税理士に相談しながら進めることをおすすめします。
耐震性を確認する
中古一戸建てを選ぶ際、忘れずに確認したいのが耐震性です。1981年(昭和56年)以前の建築基準法では、耐震基準が大きく異なっていました。築年数が古い物件では、耐震診断や補強工事が必要になるケースもあるため注意が必要です。専門家による診断や、耐震補強工事の有無を確認することで、安心できる中古一戸建て選びを実現できます。
瑕疵担保責任に注意
中古一戸建てを購入する際、「瑕疵担保責任」は必ず確認しましょう。これは、売主が隠していた欠陥が見つかった場合、売主が責任を負うというものです。例えば、雨漏りする屋根やシロアリ被害など、住んでみないとわからない欠陥が見つかるケースがあります。新築と違い、中古物件は経年劣化があるため、このような事態に備え、契約前に瑕疵担保責任の有無や期間をしっかり確認することが大切です。後々のトラブルを防ぎ、安心して新生活を送るために、専門家である宅地建物取引士に相談することをおすすめします。
違法性の有無を確認する
中古一戸建てを購入する際、必ず確認しなければならないのが、その物件に違法な増改築がないかという点です。もしも違反建築があれば、売主は是正義務を負い、買主は契約解除も検討しなければなりません。最悪の場合、住宅ローンが組めなくなる可能性もあります。後々トラブルに発展しないよう、重要事項説明書や建築確認書などで、物件の状態を事前にしっかりと確認しておきましょう。不安な場合は、専門家である宅地建物取引士に相談することをおすすめします。
土地のリスクを確認する
中古一戸建てを購入する際、建物だけでなく土地にも注意が必要です。 なぜなら、土地に問題があると、住んでから予期せぬ出費や近隣トラブルに発展する可能性があるからです。 例えば、過去にその土地で事件や事故が起きていないか、地盤はしっかりしているか、 土地の境界線ははっきりしているか、などを事前に調べておくことが大切です。 不安な点は不動産会社に相談し、納得した上で購入を決めましょう。 後悔しないためにも、土地の情報もしっかりと確認しましょう。
エリアの雰囲気を実際に歩いて確認
中古一戸建ての購入で後悔しないためには、周辺環境のチェックは欠かせません。物件情報や写真だけでは分からない、街の雰囲気を実際に歩いて体感してみましょう。
例えば、駅から物件までの道のりに街灯は十分か、歩道は整備されているかなど、安全性は重要なポイントです。また、スーパーや病院、公園など、生活に必要な施設が徒歩圏内にあるかどうかも確認しておきましょう。
さらに、周辺の住民層や騒音、日当たりなども、実際に足を運ぶことでしか分からない情報です。五感を研ぎ澄まし、自分の目で確かめることで、理想の暮らしを実現できる物件を見つけやすくなるでしょう。
中古物件は新築物件と比べて価格が安く、間取りや立地を選べるメリットがある一方で、注意すべき点もいくつかあります。
まず、築年数によって建物の劣化具合が大きく変わる点です。屋根や外壁のメンテナンス状況、給排水管の老朽化などをしっかり確認しましょう。次に、住宅設備の交換費用も見落としがちです。キッチンや浴室、トイレなどの設備が古い場合は、交換費用が高額になる可能性があります。さらに、物件によってはリフォームが必要なケースもあります。内装の劣化状況によっては、想定以上の費用がかかることも。
内覧時には、これらの点に注意してチェックすることが大切です。不安な場合は、専門家である宅地建物取引士に相談するのがおすすめです。
既存住宅瑕疵保険の確認
中古一戸建てを購入する際、忘れずに確認したいのが「既存住宅瑕疵保険」への加入です。これは、住宅の主要な構造部分や雨水の侵入を防ぐ部分に、引き渡しから2年間、もしも欠陥があった場合に修繕費用を補償してくれる制度です。万が一、欠陥が見つかった場合でも、保険があれば安心ですね。ただし、築年数や建物の状態によっては加入できないケースもあるので注意が必要です。不動産会社に相談し、安心して中古一戸建てを購入できるように、事前にしっかりと確認しておきましょう。
住宅ローン減税の適用条件
中古一戸建ての購入を検討する際、「住宅ローン減税」は魅力的な制度ですよね。しかし、適用条件をよく確認せずに購入してしまうと、後から後悔するケースも。築年数の条件を満たさず、適用を受けられなかった、なんてことも。中古物件は新築と違い、物件ごとに状態が異なるため、税金の優遇措置も複雑です。購入前に住宅ローン減税の適用条件をしっかり確認することが、失敗しない家探しの第一歩と言えますね。
ホームインスペクションの利用
中古一戸建てを購入する際、多くの方が「本当にこの物件で大丈夫だろうか…」と不安を抱えますよね。そんな不安を解消してくれる強い味方が、ホームインスペクションです。専門家が建物の状態を隅々までチェックし、欠陥や不具合があれば教えてくれます。例えば、雨漏りの可能性やシロアリの被害状況、耐震性など、自分では見つけにくい箇所もプロの目でしっかり診断してくれます。後から思わぬ補修費用がかかる…なんて事態を防ぐためにも、中古物件購入時のホームインスペクション利用は、後悔しないための賢い選択と言えるでしょう。
契約不適合責任の理解
中古一戸建てを購入する際、「こんなはずじゃなかった…」と後悔しないために、契約不適合責任について理解しておきましょう。これは、引き渡しされた物件に、契約時に説明を受けていなかった不具合があった場合、売主に対して修繕などを請求できるというものです。例えば、内覧時には気づかなかった雨漏りやシロアリ被害などが発覚した場合に適用されます。ただし、内覧で発見できたはずの瑕疵は対象外となる可能性があります。築年数の経過による劣化なども考慮する必要があるでしょう。契約前にしっかりと物件の状態を確認し、不明点は売主や不動産会社に確認することが大切です。
土地の調査も忘れずに
中古一戸建てを選ぶ際、建物に目が行きがちですが、土地の調査も非常に大切です。土地の状況次第では、後々、大きな後悔に繋がる可能性もあるからです。例えば、過去にどのような建物が建っていたか、地盤はしっかりしているか、土壌汚染のリスクはないか、といった点は事前に確認が必要です。専門機関に依頼して調査を行うケースもありますが、費用を抑えたい場合は、役所の無料相談などを利用するのも一つの方法です。安心できるマイホーム取得のためにも、土地の調査も忘れずに行いましょう。
中古物件の購入は、新築物件に比べて価格が低い点が魅力ですが、築年数や物件の状態によっては、思わぬ出費が発生する可能性もあります。そのため、購入後のトラブルを避けるためにも、事前にしっかりと流れを把握しておくことが大切です。
まず、希望のエリアや間取り、予算などの条件を整理し、不動産会社に相談しましょう。信頼できる不動産会社を見つけ、希望に合う物件を紹介してもらうことが、満足のいく住み替えに繋がります。
紹介された物件で気になるものがあれば、積極的に内覧を行いましょう。内覧では、間取りや設備だけでなく、日当たりや風通し、周辺環境なども確認することが重要です。
そして、購入を決断する前に、物件の状態を把握するために、必ず住宅診断を受けるようにしましょう。住宅診断を受けることで、目に見えない部分の劣化状況や修繕の必要性などを把握することができます。
中古物件の購入は、人生における大きな決断です。特に、「売却」と「購入」のタイミングは慎重に検討する必要があります。タイミングを間違えると、住み替え先が決まっていないのに売却が先に決まってしまったり、逆に購入資金が確保できないまま売却してしまう可能性も。住居がなくなる不安を抱えながらの売却は、大きなストレスとなりますし、希望に合わない物件で妥協せざるを得ない状況も生まれます。焦りは禁物です。まずは、自身の状況を整理し、不動産のプロに相談しながら最適な計画を立てましょう。そうすることで、後悔のない、スムーズな住み替えを実現できます。
一社のみの契約がおすすめ
中古一戸建ての購入は人生でも大きな買い物。絶対に後悔したくありませんよね? 複数の不動産会社に依頼する「両手仲介」を避けるべき理由の一つに、売主との交渉が難航してしまう点が挙げられます。
両手仲介の場合、不動産会社は売主と買主、両方の利益を考慮する必要があり、どうしても買主にとって有利な条件を引き出しづらくなってしまうのです。
一方、買主が専属契約を結ぶ「専任媒介契約」では、不動産会社は買主の利益を最優先に交渉を進めることができます。
不動産会社選びは慎重に、そして、信頼できる会社を見つけたら一社に絞って依頼するのが、満足のいく結果に繋がるでしょう。
中古一戸建て購入は、人生における大きな決断。後から「こんなはずじゃなかった…」と後悔しないためには、事前の準備が肝心です。まず、自分たちのライフスタイルに合った物件タイプやエリア、必要な広さなどを具体的にリストアップしましょう。住宅ローンについても、事前に返済シミュレーションを行い、無理のない計画を立てておくことが重要です。また、信頼できる不動産会社や担当者を見つけることも大切です。妥協せず、納得のいくまで情報収集を行いましょう!
納得のいく物件を見つけるためのポイント
中古の一戸建てを選ぶとき、「こんなはずじゃなかった…」と後悔しないために、事前の情報収集は本当に大切です。築年数や間取り図だけでなく、実際に現地に行って周辺環境をチェックしましょう。駅までの道は安全か、スーパーや病院は近いか、騒音や日当たりはどうなのか。自分の目で確かめることが、納得のいく物件選びに繋がります。間取り図だけではわからない、生活空間のイメージを膨らませてみましょう。不安な点は、私たちのようなプロに相談してくださいね! あなたにぴったりの、快適な住まい探しをサポートいたします。
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著者情報
宅地建物取引士 刈田 知彰
(かりた ともあき)
ハイウィルでは主に不動産の仲介をさせて頂いております。刈田です。
私が不動産業界に飛び込んでから早16年が過ぎました。最初に入社した会社は新築マンション・新築戸建ての企画・開発・販売までを行う会社でした。そこで新築マンションや新築戸建てのノウハウを学び営業してきました。当時の私は何の考えもなしに、中古は「保証もないし」「リスクが高い」と中古のデメリットのみを説明する営業ばかりをしてきました。あるとき自分の間違えを受け入れ、これからの日本は新築住宅が脚光を浴びるのではなく中古流通×性能向上リノベーションが日本の住宅市場のスタンダードになっていくと確信し、現在は大正八年創業のハイウィル株式会社で中古流通×性能向上リノベーションをメインに物件のご紹介をさせて頂くようになりました。とはいえ今はその狭間の時代となり、新築住宅も中古住宅どちらにも重要があり、ご紹介させて頂いております。
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