2024.12.21
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ロフトと小屋裏収納の違いは?メリットとデメリット徹底解説

ロフトと小屋裏収納の違いは?メリットとデメリット徹底解説

「ロフトのある家に住みたい」「小屋裏収納を作って収納を増やしたい」
憧れや希望はあるけれど、実際どんな違いがあるのか、迷っている方もいるのではないでしょうか?

どちらも天井下のデッドスペースを活用する空間ですが、実は明確な違いがあります。
広さや高さの制限、固定階段の設置など、建築基準法で定められているものが異なります。

この記事では、ロフトと小屋裏収納の違いを分かりやすく解説。
メリット・デメリットはもちろん、建築費用や注意点まで詳しく紹介します。
ぜひ最後まで読んで、理想の住まいづくりの参考にしてください。 

ロフトと小屋裏収納の違いとは?定義を確認しよう

ロフトと小屋裏収納、どちらも収納スペースとして魅力的ですが、実は明確な違いがあります。

ロフトは、天井の一部を高くして作った、居住空間としても利用可能なスペースです。広さや天井の高さは建築基準法で定められており、7㎡以上、1.4m以上あれば「居室」として扱われます。

一方、小屋裏収納は、屋根裏部分を活用した収納スペースのことを指します。居住空間としては想定されておらず、天井高は1.4m以下と定められています。

つまり、ロフトは広さがあり、居住や趣味のスペースとしても使えるのに対し、小屋裏収納は収納に特化したスペースと言えるでしょう。

ロフトの定義

ロフトとは、天井と屋根の間のスペースを利用した、屋根裏部屋や小屋裏部屋のことを指します。一般的には、天井高が1.4m以下の空間がロフトと定義されており、居住空間としてではなく、収納スペースとして利用されることが多いです。ロフトの広さは、建築基準法によって床面積に算入されないため、固定資産税の軽減が期待できます。ただし、建築確認申請の内容によっては、ロフトが床面積に算入される場合もあるため注意が必要です。

小屋裏収納(グルニエ)の定義

小屋裏収納、別名ロフトは、居室の天井部分を活用した収納スペースのことです。天井と屋根の間にあるデッドスペースを有効活用できるため、収納力が格段に向上します。ただし、建築基準法では居室として認められないため、天井高や窓の設置など厳しい制限があります。そのため、あくまで収納スペースとして利用することが重要です。ロフトの広さは、一般的に床面積の1/2以下とされています。

ロフトや小屋裏収納のメリット

ロフトや小屋裏収納は、空間を有効活用できる魅力的な設備です。天井高を活かした開放的なロフトは、寝室や書斎として利用することで居住スペースを広く活用できます。一方、小屋裏収納は、季節家電やアウトドア用品など、普段使わないものを収納するのに最適です。収納スペースが増えることで、居住空間をスッキリと保つことができます。ただし、ロフトは夏場暑くなりやすく、小屋裏収納は湿気がこもりやすいという点に注意が必要です。換気扇を設置するなどの対策を講じることで、より快適な空間にすることができます。

固定資産税を抑えつつデッドスペースを有効活用

近年、住宅の高騰化が進む中で、限られたスペースを有効活用する工夫が求められています。特に、屋根裏部屋であるロフトは、デッドスペースになりがちな場所を収納に変えることができるため注目されています。ロフト部分の床面積が1/2未満であれば固定資産税の対象外となるため、税金対策としても有効です。ロフト収納を活用することで、季節家電やアウトドア用品など、普段使わないものを収納するスペースを確保することができます。居住スペースを圧迫せずに収納力をアップできるロフトは、空間を効率的に活用したいという方におすすめです。

部屋を広く感じさせる解放感のあるロフト

開放的な空間が魅力のロフト。天井が高く、窓から光が差し込むロフトは、部屋全体に広がりを感じさせてくれます。圧迫感を感じやすいワンルームでも、ロフトを作ることで空間を有効活用できます。リビングと寝室を分けられるので、オンオフの切り替えもしやすいでしょう。収納スペースとして小屋裏収納を活用するのもおすすめです。季節物の家電や衣類などを収納すれば、居住スペースをスッキリと保てます。ただし、ロフトは夏場暑くなりやすく、冬場は寒さを感じやすいという点には注意が必要です。断熱材を適切に施工することで、快適な空間を作れます。

ロフトのゆるいつながりと個室感の両立

ロフトは、はしごを使って上がっていくという少しの非日常感と、天井の低さがもたらす隠れ家のような雰囲気が魅力です。

開放的なワンルームにロフトを設けることで、寝る場所や収納スペースを確保しつつ、リビングには広々とした空間を作ることができます。ロフトの手すりをなくしたり、一部を吹き抜けにすることで、ワンルームにありがちな閉塞感を解消できます。

また、ロフトを寝室として使う場合、天井が低い分、個室のように落ち着いて眠ることができます。照明を工夫したり、ロールスクリーンなどを設置すれば、さらにプライベートな空間を作れます。

ロフトや小屋裏収納のデメリット

ロフトや小屋裏収納は、空間を有効活用できる魅力的なアイデアですが、メリットばかりではありません。

まず、夏場は温度が上がりやすく、収納したものが傷んでしまう可能性があります。断熱材や換気扇の設置が必須となるでしょう。また、天井が低くなるため、圧迫感を感じやすい点もデメリットです。収納スペースへのアクセスも階段を使う必要があるため、高齢の方や小さな子どもには危険が伴います。さらに、建築基準法の規定によっては、ロフトや小屋裏収納部分が延床面積に算入され、固定資産税が上がってしまうケースもあるため注意が必要です。

熱と湿度がこもりやすく、メンテナンスが必要

ロフトや小屋裏収納は、収納力アップに魅力的ですが、熱がこもりやすく湿度も高くなりがちです。高温多湿は、カビやダニの発生原因となり、収納しているものに悪影響を及ぼす可能性も。こまめな換気や除湿剤の活用が重要です。また、断熱材が古い場合は、断熱改修も検討しましょう。快適な住まいづくりのためには、適切なメンテナンスが欠かせません。

ロフトのある部屋は空調が効きにくい

開放的な空間が魅力のロフト付き物件ですが、空調効率の悪さに悩まされるケースも少なくありません。天井が高いため部屋の容積が大きくなり、冷暖房効率が低下してしまうのです。夏は天井付近に熱がこもりやすく、冬は暖気が上昇して床付近が冷えがちになります。対策としては、シーリングファンを設置して空気の循環を促したり、断熱材をしっかりと入れることが効果的です。賃貸物件では難しい場合もありますが、工夫次第で快適な空間になるでしょう。

計画的な収納が必要で、出し入れが大変

ロフトや小屋裏収納は、収納力アップに魅力的ですが、計画的に収納しないと出し入れが大変な場所になります。天井の高さが低いため、重いものや使用頻度の低いものを収納する際は特に注意が必要です。動線を確保し、収納するものを明確にしておきましょう。収納ボックスを活用し、中身がわかるようにラベルを貼ることも重要です。また、照明を設置することで、暗い場所でも安全に出し入れができます。快適で使いやすいロフト収納を目指しましょう。

ロフトや小屋裏収納が適している人と適さない人

ロフトや小屋裏収納は、空間を有効活用できる魅力的な選択肢ですが、誰にでも適しているわけではありません。天井が低く、はしごで昇降する必要があるため、高齢者や小さな子どもがいる家庭には不向きです。また、収納するものを頻繁に出し入れする場合も、不便さを感じることがあります。一方、収納スペースが限られている一人暮らしの方や、季節家電など使用頻度の低いものを収納したい場合には最適です。メリットとデメリットを理解した上で、導入を検討しましょう。

ロフトのある住まいがオススメな人

開放的な空間が魅力のロフト付き住宅ですが、誰にでもおすすめできるわけではありません。ロフトは収納スペースとして活用されることが多いですが、天井が低く、夏場は特に熱がこもりやすいという特徴があります。そのため、背の高い家具や家電を置くことは難しく、頻繁に荷物の出し入れをする場合にも適していません。ロフト付き住宅は、空間を有効活用したい一人暮らしの方や、書斎や趣味のスペースとして活用したい夫婦二人暮らしの方に特におすすめです。

ロフトのある住まいが適さない人

開放的なロフトは憧れですが、生活スタイルによってはデメリットになることも。例えば、収納スペースとして活用する場合、階段の上り下りは意外と負担になり、特に高齢の方にはおすすめできません。また、冷暖房効率が悪くなる傾向があり、光熱費がかさんでしまう可能性も。さらに、プライベート空間が確保しにくいため、家族構成やライフスタイルによっては、ストレスを感じてしまうかもしれません。ロフトのある住まいを選ぶ際は、メリットだけでなくデメリットも考慮することが重要です。

ロフトや小屋裏収納の設計ポイントと注意点

開放的な空間が魅力のロフトや、デッドスペースを活用できる小屋裏収納。住宅設計の際に取り入れる方が増えていますね。

限られた空間を最大限に活かすためには、設計段階での工夫が重要です。ロフトは天井高を考慮し、用途に合わせた広さを確保しましょう。収納スペースとして使う場合、アクセスしやすい階段やハシゴを設置することが大切です。小屋裏収納は、湿気対策として換気口を設け、収納する物のサイズに合わせた棚を設置することで、より使いやすくなります。

快適で機能的な空間にするために、事前にメリット・デメリットを理解し、設計士としっかり相談することが重要です。

設計時に知っておきたい注意点

ロフトは、空間を有効活用できる魅力的なスペースですが、設計時に注意すべき点がいくつかあります。

まず、天井の高さです。ロフトは勾配天井となる場合が多く、高さが限られるため、圧迫感を感じないように注意が必要です。一般的に、最も低い部分でも1.4m以上の高さを確保することが望ましいとされています。

次に、収納スペースとしての使い勝手です。ロフトへのアクセスは、固定階段、はしご、収納式階段など、さまざまな方法がありますが、荷物の持ち運びやすさや安全性を考慮して選ぶことが重要です。

また、夏場の暑さ対策も必要です。ロフトは天井に近い位置にあるため、室温が上がりやすく、断熱対策を怠ると、快適な居住空間ではなくなってしまいます。断熱材を適切に使用することで、夏は涼しく、冬は暖かい空間を保つことができます。

昇降用の階段・はしごの注意点

ロフトや小屋裏収納は、空間を有効活用できる魅力的なスペースです。しかし、昇降時に使う階段やはしごには、注意が必要です。急勾配な階段は、足を踏み外しやすく、落下事故のリスクが高まります。手すりを設置したり、滑り止め加工を施したりするなど、安全対策を徹底しましょう。また、はしごは、安定性が低いため、昇降時の転倒や転落に注意が必要です。使用する際は、周囲に物を置かず、必ず誰かに支えてもらうようにしましょう。安全に配慮した上で、ロフトや小屋裏収納を快適に活用してください。

照明器具選びの注意点

ロフトや小屋裏収納は、収納力抜群で、空間を有効活用できますよね。しかし、天井が低く、窓がない場合も多いので、照明選びは慎重に行う必要があります。ポイントは「明るさ」と「安全性」です。暗いと物の出し入れがしにくく、転倒の危険も伴います。LEDシーリングライトなら、コンパクトながら十分な明るさを確保でき、省エネにも優れています。また、人感センサー付きを選べば、スイッチを探す手間がなく、消し忘れを防ぐこともできます。空間を明るく、安全に保ち、快適なロフトライフを送りましょう!

ロフトや小屋裏収納のある物件をチェック

都心のマンションで収納スペースに悩んでいる方は、ロフトや小屋裏収納付きの物件を探してみてはいかがでしょうか。ロフトは天井の高さを活かして設けられたスペースで、寝室や書斎として活用できます。一方、小屋裏収納は、季節家電やアウトドア用品など使用頻度の低い物を収納するのに便利です。どちらも居住スペースが広くなるわけではないものの、収納力アップによって居住空間をスッキリと保てます。賃貸物件でもロフトや小屋裏収納付きの物件は増えているので、内見の際に確認してみましょう。

おすすめのロフト・小屋裏収納付き物件

都心の一人暮らしで収納スペースに悩む方は多いのではないでしょうか。そんな方におすすめなのが、ロフト・小屋裏収納付き物件です。ロフトは天井が高く開放感があり、寝室や趣味の空間に最適です。一方、小屋裏収納は収納力抜群で、季節家電やアウトドア用品の保管に役立ちます。天井の低い部分もあるため、収納するものに合わせて使い分けると良いでしょう。収納スペースが広がることで、居住空間をスッキリと広く使うことができます。

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著者情報

宅地建物取引士 刈田 知彰

      (かりた ともあき)

ハイウィルでは主に不動産の仲介をさせて頂いております。刈田です。

私が不動産業界に飛び込んでから早16年が過ぎました。最初に入社した会社は新築マンション・新築戸建ての企画・開発・販売までを行う会社でした。そこで新築マンションや新築戸建てのノウハウを学び営業してきました。当時の私は何の考えもなしに、中古は「保証もないし」「リスクが高い」と中古のデメリットのみを説明する営業ばかりをしてきました。あるとき自分の間違えを受け入れ、これからの日本は新築住宅が脚光を浴びるのではなく中古流通×性能向上リノベーションが日本の住宅市場のスタンダードになっていくと確信し、現在は大正八年創業のハイウィル株式会社で中古流通×性能向上リノベーションをメインに物件のご紹介をさせて頂くようになりました。とはいえ今はその狭間の時代となり、新築住宅も中古住宅どちらにも重要があり、ご紹介させて頂いております。

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著者情報 刈田知彰

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