2023.08.04
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不動産仲介会社は大手がいいの?地場の不動産会社がいいの?選び方とその重要性について解説

更新日:2024年3月20日

不動産仲介会社は大手がいいの?地場の不動産会社がいいの?

 

はじめに

 不動産会社には様々な会社が存在します。不動産を扱うのは当然ですが、不動産会社も大きく分けると、「不動産売買」「不動産仲介」「不動産管理」「不動産賃貸」の4つに分類されます。今回は、その中で「不動産仲介」について、不動産仲介会社についてです。
 

不動産仲介会社とは

 不動産仲介会社とは、不動産の買主と売主、あるいは貸主と借主の間を仲介し、スムーズかつ安全に取引を成立させる業務です。不動産仲介会社は「宅地建物取引業」にあたるため、宅地建物取引業法に則って営業を行います。宅地建物取引業法では、国土交通大臣もしくは都道府県知事の免許を受けた者が不動産仲介業を営みます。

 「仲介」とは、不動産の取引方法の1つです。「仲介」は、不動産会社が売買や賃貸の当事者とはならず、あくまで不動産取引する人をサポートする役割を担っています。

 法的には、不動産会社の仲介なしに、個人間で不動産の売買や賃貸することも可能です。しかし、不動産仲介会社が存在する理由には、不動産取引にはトラブルがつきものであり、契約内容を整理し、必要な調査手続きをすることが必要だからです。

不動産仲介会社選びの難しさとその解決策

 不動産会社は現在約120,000業者存在します。その中で、不動産会社を探すのは非常に難しい作業となります。今回のコラム一番のポイントである不動産仲介会社は大手が良いのか地場(地元)の不動産会社が良いのについてフォーカスしたいと思います。

 不動産仲介会社には賃貸と売買または両方を行っている会社があります。(売買をメインに行っている会社について)

 まず、大手、三井のリハウス(三井不動産リアルティ)さん、東急リバブルさん、すみふの仲介ステップ(住友不動産販売)さんは取扱高が1兆円を超える大きな会社となります。会社の歴史も長くあります。長い年月営業が出来ているということは1つの目安になります。その他にも大手の仲介会社は沢山存在します

 続いてはチェーン展開している不動産業者です。センチュリー21さんやハウスドゥさん最近ではリクシル不動産さんなど台頭しています。

 そして地場の業者です。もちろん地場の業者と一括りにしても歴史も会社の特徴や能力は異なります。一般的な目線での話になります。

 それでは、それぞれについて解説していきます。

大手仲介業者、チェーン展開している不動産会社のメリット・デメリット

 まず、チェーン展開している不動産会社は地場の不動産会社が大手の看板料を利用して営業活動を行っているので大手という見方になります。
大手の不動産会社はテレビCMや広告でよく目にするように規模が大きく、取引も活発に行われています。彼らは多くの売却依頼を受け、法令順守の意識が高いのが特徴です。会社の大きさに応じて扱う金額も増えるため、法律による規制も厳しくなります。

「中小の企業ではちゃんと仲介してもらえるか不安」という方は、大手の不動産仲介会社をおすすめします。彼らの社員は宅建の資格を持っている人が多く、安心して相談できます。但し、大手の仲介会社は、建築に関する知識よりも仲介業務に特化していることが多いです。会社での取り決めやルールが中小企業に比べて厳しいため、仲介手数料の値引きは難しいでしょう。

 さらに、大手の仲介業者では自社内で契約を結び、売主と買主の双方から手数料をとる両手取引が多いです。もし売主として両手取引を避けたい場合は、大手との契約を避けることが無難です。もちろん、信頼性のある会社や営業担当者がいる場合は、その会社や人に任せることが最善です。

ツテやコネがない場合は、しっかりと物件情報が公開されているか、適正な値段で取引が行われているかに注意が必要です。

地場の会社のメリット・デメリット

 地場の会社の特徴はそのフットワークの軽さです。従業員が数名しかいない会社から数百名程度まで、小さな地場企業も含めると日本全国に無数の仲介会社があります。こういった中小企業の特徴は、大手に比べて購入依頼が多いことです。物件を探している買主は、できるだけ安く物件を買いたいと考えています。この点、大手の不動産会社を仲介すると手数料が高くなってしまうので、その地域に根差した中小の中小企業を利用する傾向にあります。

 中小の企業であれば、仲介手数料の割引交渉にも柔軟に対応してくれるのも理由の1つです。これは、規模が小さいからこそできるメリットともいえます。

 また、地場の業者には、工務店などが運営している不動産会社も存在します。仲介だけでなくリフォームも手掛けている業者の場合、建築の知識も持っています。購入した物件をリフォームしたり修繕することも合わせて依頼できるので非常に便利です。もっとも、大手と違い社員の能力が安定していません。「人によって能力の差」が大手よりも顕著に表れます。全員が宅建資格を持っているわけではありません。また、業者によっては法令順守の意識が甘いところもあります。契約に関して何らかのトラブルが発生した場合の対応も含めて、誠実に対応してもらえるかどうかは要注意ポイントとなります。

 また、大手のメリットは全国展開しているという事があります。例えば兵庫県にお住いの方が今もっているマンションを売却して東京都で物件を購入したい場合、大手の場合支店同士が協力してスムーズな売却活動と購入活動が行われます。また、仲介ではないですが、ハウスメーカーなどは、実家に戻るために家に建築したい場合などは離れた場所に建築したい場合、普通ならどこかに仮住まいして打ち合わせをして、建築しそれから引っ越しになりますが、今住んでいるエリアにも実家のエリアにも支店がある場合は今住んでいるエリアで打ち合わせを進めて話を進めていくことができたりします。このように取引が県を跨ぐ際は大手の会社が優勢ではないでしょうか。不動産の場合は知事免許なのか、国土交通大臣免許なのかがポイントの一つになります。

その他の重要なポイント(料金体系と契約種類の確認)

まず仲介手数料についてです。
不動産購入失敗しない為に知って欲しい事『仲介手数料』|お役立ちコラム|東京中古一戸建てナビ (chukokodate.com)
仲介手数料に関してはこちらで詳しく解説しています。


仲介手数料の上限金額は決められています。売買価格×3%+6万円+消費税(4,000,001円から)です。現在は、仲介手数料0円や半額と打ち出している業者も多く見かけるようになりました。また、手数料を何らかの形でそれ以上の金額を求める会社も存在するので注意しましょう。

また、売却の際は媒介契約を不動産業者と結びます。詳しくは下記に記載しています。
媒介契約とは?3種類の媒介契約どれがいいの?不動産売却の際に知りたい契約方法とは|お役立ちコラム|東京中古一戸建てナビ (chukokodate.com)
媒介契約は「専属専任媒介契約」「専任媒介契約」「一般媒介契約」の3種類があり、それぞれに特徴があります。

口コミや評価の活用方法や評価を確認する際の注意点

口コミや評価は、不動産仲介会社を選ぶ際の重要な参考情報となります。以下に、口コミや評価の活用方法について詳しく説明します。

口コミサイトや評価サイトを活用する

インターネット上には多くの口コミサイトや評価サイトが存在します。これらのサイトを活用して、不動産仲介会社の評判や評価を確認することができます。ただし、全ての口コミが真実であるとは限らないため、多くの口コミを参考にすることが重要です。

SNSやブログの情報を活用する

SNSやブログでも、不動産仲介会社についての口コミや評価を見つけることができます。特にSNSはリアルタイム性が高く、最新の情報を得ることができます。

口コミの内容を詳細に確認する

口コミの星の数だけでなく、具体的な内容も確認しましょう。サービスの良かった点、改善が必要だった点など、具体的な情報が記載されている口コミは参考になります。

口コミの数も確認する

口コミの数も重要な指標です。口コミの数が多いほど、その不動産仲介会社の評価は信頼性が高まります。但し、悪い口コミも増えるので見極めなければなりません。

口コミの日付を確認する

口コミの日付も確認しましょう。最近の口コミほど、現在のサービスの質を反映しています。

まとめ

不動産仲介会社は大手がいいの?地場の不動産会社がいいの?選び方とその重要性について解説してきましたが、結局大手にも地場の業者にもいい人頼れる人は多くいます。
最後に、このサイトならではのポイントです。性能向上リノベーションを行う場合は弊社のようにリノベーション知識を有する会社に依頼することをお勧めします。
依頼するメリットとしては、

必要書類の整理

築年数が古ければ古いほど、必要な書類が足りなかったりします。それによりリフォームの内容や住宅ローンの借入が出来るかなど条件が変わります。

リフォームの概算金額が分かりやすい。

性能向上リノベーションは高額になります。物件代金とリフォーム金額、そして諸費用を出すことによって検討しやすくなります。

スケジュール管理がしやすいなどがあります。

性能向上リノベーションは約半年工事期間があります。物件探しから考えると1年近い計画が必要となります。
これらに精通している会社に性能向上リノベーションを行う場合は依頼するのが良いでしょう。

どの不動産会社に依頼するのかは自信が何を求めているのかを明確にしニーズに合った会社に依頼するのが良いと思います。

「不動産の売却」について実際にあった話

東京都板橋区にお住まいY様からこんな相談がありました。実家(再建築不可)の物件を手放したいのですが、どうしたら良いのでしょうか。という内容の相談でした。

売却の金額もよくわかりません。当然ですが、出来れば高く売りたいです。

地方の物件だったので、弊社では売却活動は行えないので、まずは大手、地場の業者のお話を聞いてみてください。とアドバイスさせて頂きました。

再建築不可ということで、査定の価格は800万円でした。ですが実はこの物件再建築不可扱いをされていましたが、但し書き認定(通称)を取得することで再建築ができる物件だったのです。そこで、設計事務所の建築士の先生に相談し但し書き認定の許可を先に取得することができました。(費用はかかりました)

そしてこの土地は1480万円で売却する事になりました。

このように大手不動産会社でも地場の業者でも建築にかかわりが無いと見過ごす内容もあったりします。

なるべく多くの業者の話を聞くことも重要なポイントとなります。ご自身のニーズにあった不動産会社を選ぶ事がなにより重要となります。

 

 

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著者情報

宅地建物取引士 刈田 知彰

      (かりた ともあき)

ハイウィルでは主に不動産の仲介をさせて頂いております。刈田です。

私が不動産業界に飛び込んでから早16年が過ぎました。最初に入社した会社は新築マンション・新築戸建ての企画・開発・販売までを行う会社でした。そこで新築マンションや新築戸建てのノウハウを学び営業してきました。当時の私は何の考えもなしに、中古は「保証もないし」「リスクが高い」と中古のデメリットのみを説明する営業ばかりをしてきました。あるとき自分の間違えを受け入れ、これからの日本は新築が脚光を浴びるのではなく中古流通×性能向上リノベーションが日本の住宅市場のスタンダードになっていくと確信し、現在は中古流通×性能向上リノベーションをメインに物件のご紹介をさせて頂くようになりました。

新築戸建てから中古戸建てのことならなんでもご相談ください!

 

著者情報 刈田知彰

 

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