2023.05.26
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ネットで見つけた中古住宅の実態調査について
更新日:2024/3/12
国土交通省令和3年市場動向調査のデータです。
新築物件の資料ではありますが、物件・施行者に関する情報収取方法はインターネットを利用していることがわかります。今回は『ネットで見つけた中古住宅の実態調査について』と題しまして解説していきたいと思います。
中古物件の実態調査は、物件の状態や周辺環境などを評価するために行われる重要なプロセスです。以下に、ネットで見つけた中古物件の実態調査についての一般的な手順と注意点を説明します。
ネット上で見つけた物件はすべての点において千差万別で同じ物件はございません。同じような物件でも違いがあり、時に大きな差になって現れます。必ず、物件の情報を詳細に確認しましょう。広告には写真や概要が掲載されていることが一般的ですし、間取りや築年数、面積など、宅建業法で定められた内容は記載されています。ところが、時に物件情報がネットに掲載されている分だけでは知る必要のある情報が不足しているケースが存在します。重要な情報が欠落している場合は、不動産会社や売主に問い合わせて補足情報を入手しましょう。
ネット上では周辺の施設や施設までの距離などはわかりますが、例え表示は同じでも場所によって受ける印象は異なります。
物件を実際に見学することで、実際の状態や周囲の環境を把握できます。内部の間取りや設備の状態、外部の建物や近隣の景観、騒音や交通アクセスなどを注意深く観察しましょう。また、近隣住民とのコミュニケーションを取ることで、地域の雰囲気や問題点を把握することもできます。治安の状況、将来の開発計画などを調査しましょう。
必要に応じて、専門家や不動産業者に同行してもらうこともおすすめです。
建物も同様です。建物の状態をより詳しく把握するために、建物の検査を依頼することがあります。建築士やホームインスペクターなどの専門家が、建物の構造や設備、給排水などを調査し、問題や修繕が必要な箇所を特定します。また、1986年以前の建物は旧耐震の建物に分類されます。これたの物件は調査もそうですが、耐震補強リフォームを実施する必要がありますので、まずは、専門家による建物の調査から始める必要があります。
同じ地域や類似の物件と比較して、価格が適切かどうかを検討しましょう。不動産の相場や物件の状態、立地条件などを考慮して、物件価格の妥当性を判断するために、他の物件と比較検討することが重要です。同様の広さや築年数、設備、立地条件を持つ物件の価格を調査し、物件の相対的な価値を判断することができます。
ただし、価格だけで判断するのではなく、物件の状態や周辺環境、将来の見通しなども総合的に考慮することが重要です。価格が安い場合には、物件に何らかの問題がある可能性がありますので、慎重に調査しましょう。逆に、高い価格が設定されている場合には、他の物件と比較して適正な価格かどうかを判断する必要があります。
下記の表の通り既存住宅(中古住宅)の流通量は年々増えています。
ネットで見つけた物件だとしても、前述のように調べる内容は同じになります。
そして、物件の検査や価格の判断には、専門家の助言を受けることが重要です。建築士や不動産業者、不動産の専門家などに意見やアドバイスを求めると良いでしょう。
ネット上の物件情報は限られた情報しか提供されておらず、実際の物件の状態や雰囲気を完全に把握することは難しい場合があります。実際に見学し、現地の状況を確認することが重要です。物件の状態や周辺環境には、見落としが生じる可能性があります。築浅物件もですが築古物件は特に注意深く観察し、問題や懸念点を見逃さないようにしましょう。特に、水回りや配管、電気設備などの重要な点については、慎重な調査が必要です。
以上が一般的な中古住宅の実態調査の手順と注意点です。物件を購入する際には、慎重な調査と専門家の助言を活用し、将来の生活や投資につながる重要な決定を行いましょう。
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著者情報
宅地建物取引士 刈田 知彰
(かりた ともあき)
ハイウィルでは主に不動産の仲介をさせて頂いております。刈田です。
私が不動産業界に飛び込んでから早16年が過ぎました。最初に入社した会社は新築マンション・新築戸建ての企画・開発・販売までを行う会社でした。そこで新築マンションや新築戸建てのノウハウを学び営業してきました。当時の私は何の考えもなしに、中古は「保証もないし」「リスクが高い」と中古のデメリットのみを説明する営業ばかりをしてきました。あるとき自分の間違えを受け入れ、これからの日本は新築が脚光を浴びるのではなく中古流通×性能向上リノベーションが日本の住宅市場のスタンダードになっていくと確信し、現在は中古流通×性能向上リノベーションをメインに物件のご紹介をさせて頂くようになりました。
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